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大陸法とその歴史II 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済   経営    
2013年度以前入学生
瀧澤 栄治 前期1コマ 2年以上 経済   経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け:DP1 専門知識、DP3 思考力
法学部の専門科目として、本学の教育目標である「専門技術の振興」に貢献することを授業目標とします。

【到達目標】

 授業終了後に、ローマ法から近代ヨーロッパ法への歴史的展開に関する以下のテーマについて、受講生が正確な知識に基づいて、その基本的な事柄を説明することができるようになることが、到達目標です。
(1) 類型強制から契約の自由への歴史的展開
(2) 消費貸借契約の歴史的展開
(3) 莫大な損害の歴史的展開
(4) 目的不到達の不当利得の歴史的展開
(5) 売買契約における危険負担の歴史的展開

【授業計画】

授業は、配布するプリントを用いて、以下の内容で行います。
第1テーマ:売買と交換を巡るローマの法学者の議論
(1) その1:交換は売買かを巡る二つの学派間の論争
(2) その2:論争の持つ意味と近代法における「契約の自由」
第2テーマ:要物契約としての消費貸借の歴史
(3) その1:ローマ法における消費貸借契約
(4) その2:中世以降の展開と近代民法典
(5) その3:諾成的消費貸借契約と改正日本民法
第3テーマ:莫大な損害の歴史的展開
(6) その1:ローマ古典期の立場とキケロの見解
(7) その2:テオドシウス帝の勅法
(8) その3:中世以降の議論の展開
(9) その4:ヨーロッパ各国民法典概観
第4テーマ:目的不到達の不当利得の歴史的展開
(10) その1:日本の民法学における似非「目的不到達の不当利得」
(11) その2:ヨーロッパ民法学における目的不到達の不当利得
(12) その3:出発点としてのローマ法
第5テーマ:売買における危険負担の歴史的展開
(13) その1:危険は買主にあり
(14) その2:所有権の移転と危険負担 各国民法典概観
まとめ
(15) ローマ法と比較法

【予習・復習】

予習(1時間程度)プリントを事前によく読んで、よく分からないところをチェックしておくこと
復習(3時間程度)プリント、講義ノートをもとに論点を整理して、各テーマごとにレポートを作成すること

【授業関連科目】

大陸法とその歴史 I

【成績評価方法・注意】

授業計画に掲げた五つのテーマごとに、その内容を整理してレポートを作成し、提出してもらいます。提出されたレポートについて、コメントします。以後の作成に役立ててください。成績は、提出されたレポートの評価によって、評価します(成績評価は100%レポートによる)

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

参考書を使用しない