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研究演習3年 4単位 2014年度以後入学生
  経済   経営   3年以上
2013年度以前入学生
鳴滝 善計 通年1コマ   経済   経営   3年以上
備考 ファイナンシャルプランニング生のみ
シラバス1

【授業の目的】

対応するディプロマポリシー:DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5会話・文章力、DP6意欲・責任感
経営学部商学科に関する専門科目として、金融資本市場に関する理論、特にパーソナル・ファイナンス理論を学び、本学の教育目標のうち主に「専門学術の振興」に貢献すること。

【到達目標】

2008年のリーマンショックにより世界的な金融危機が生じたが、「金融」の重要性は不変である。また、わが国では少子高齢化が進展する中で、国民の資産運用の重要性がますます高まっている。「おカネを活かす」ためには、金融リテラシー(金融・経済現象を理解し、議論する能力)を身につける必要がある。そのため、受講生が次のようなことを理解できるようになること。
1.金融システムの再構築と証券市場
2.リスクとリターンの関係
3.各種金融商品の内容
4.拡大する投資信託の現状と課題
5.新規成長企業への資金供給の現状と課題
6.資産運用と資産管理

【授業計画】

対応するカリキュラム・ポリシー:CP1専門知識、CP3思考力、CP4判断力、CP5会話・文章力、CP6意欲・責任感
授業形態:演習  授業方法:能動型(アクティブラーニング)
金融リテラシーを修得するため、夏季休暇中に金融に関する書籍1冊を講読し、そのテーマに関する意見をまとめ、順次演習で発表する。
1.研究演習の進め方
2.資金循環と証券市場
    参考書:坂下第1章、日本証券経済研究所第1章
3.株式会社と証券市場
    参考書:坂下第2章、日本証券経済研究所第3章
4.エクイティ・ファイナンスと証券市場ー株式発行市場
    参考書:坂下第4章、日本証券経済研究所第3章
5.同上ー株式流通市場
    参考書:坂下第5章、日本証券経済研究所第4章
6.デット・ファイナンスと証券市場ー公社債発行市場
    参考書:坂下第7章、日本証券経済研究所第5章
7.同上ー公社債流通市場
    参考書:坂下第8章、日本証券経済研究所第6章
8.投資信託の現状と課題ー投資信託の商品性・種類
    参考書:坂下第9章、日本証券経済研究所第13章
9.同上ー投資信託の運用
    参考書:坂下第9章、日本証券経済研究所第13章
10.同上ー投資信託の販売、コスト
     参考書:坂下第9章、日本証券経済研究所第13章
11.同上ー特色のある運用会社
     参考書:坂下第9章、日本証券経済研究所第13章
12.資産運用と資産管理業務
     参考書:坂下第13章、日本証券経済研究所第12章
13.新規成長企業等への資金供給の現状と課題ーベンチャーキャピタル
     参考書:坂下第6章 
14.同上ークラウドファンディング
15.投資信託懇談会「投資信託懇談会報告書」、「投信ビジネスの国際比較」、金融審議会「投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ報告」に基づくテーマ研究ー投資信託の商品内容
16.同上ー投資信託の販売・運用
17.同上ー投資信託のコスト
18.日本証券業協会「新興市場等の信頼性の回復・活性化について」、金融審議会「新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方等に関するワーキング・グループ報告」に基づくテーマ研究ー新興市場
19.同上ーベンチャーキャピタル、クラウドファンディング
   ・事前学修:クラウドファンディングの利用例を数例調べる
   ・事後学修:クラウドファンディングの現状と課題について要点を整理する
20.金融審議会「市場ワーキング・グループ報告〜国民の安定的な資産形成に向けた取組みと市場・取引所を巡る制度整備について〜」に基づくテーマ研究ー顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)の確立
   ・事前学修:顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)とは何かについて、金融庁のホームページなどから調べる
   ・事後学修:顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)について要点を整理する
21.同上ーETFの活用とインデックス運用の位置付け

個人研究に関して
22.研究テーマの設定
23.資料の収集と分析
24.25.26.27.28.研究テーマの中間発表と討議(学籍番号の順番に発表)
29.3年次研究演習を振り返って(評価)
30.4年次研究演習に向けて

【予習・復習】

予習(3時間程度) 発表(テーマ研究、株式学習ゲームを含む)準備。毎月1回は発表の機会があるので、レジュメと資料の作成を常に心がけること。
復習(1時間程度) 毎回、他の受講生の発表を聞き、質問やコメントをメモして自分の発表の対応策を考えること。

【授業関連科目】

証券市場論、ポートフォリオ・マネジメント

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:レポート(50%)、成果発表(50%)
この授業はアクティブラーニング(ディスカッション)で行います。
課題に関するレポートと授業中の成果発表の内容等により判断する。
課題に関するレポートと成果発表の中の特徴的な見解等について授業中にコメントする。

【教科書】

教科書を使用しない

【参考書】

著者:坂下 晃 他 書名:証券市場の基礎知識 出版社:晃洋書房
著者:日本証券経済研究所 書名:図説 日本の証券市場2016年版 出版社:日本証券経済研究会