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家族法II 2単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済   経営    
2013年度以前入学生
松山 忠造 後期1コマ 1年以上 経済   経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

 法学部法学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献する。また、家族に関 する法律問題を分析することで、深い人間理解に基づく「心豊かな人材の育成」をめざす。

【到達目標】

 受講生が受講後に、次のようなことができるようになること。
1 嫡出子・非嫡出子、普通養子・特別養子のそれぞれについて、法的な親子関係の決定方法の違いを理解できる。
2 親権や後見の内容について、その基本部分を理解できる。
3 親子法の各分野の重要論点について、問題の所在を指摘し、判例・学説を参照しながらまとめることができる。
4 法定相続の仕組みを理解し、具体例で法定相続分を計算することができる。
5 遺言の種類と方式や遺留分について、理解できる。

【授業計画】

(1)授業の位置づけ:CP1 専門知識、CP3 思考力、CP4 判断力、CP5 文章力
(2)授業形態:講義  
(3)授業方法:受動型

第1回 家事事件と家庭裁判所       教科書9〜14ページ
第2回 嫡出子の親子関係         教科書97〜113ページ
第3回 非嫡出子の親子関係        教科書113〜128ページ
第4回 普通養子           教科書129〜147ページ
第5回 特別養子と人工生殖子       教科書147〜162ページ
第6回 親権の帰属と行使         教科書163〜170ページ
第7回 親権の内容と親権の変更・喪失   教科書170〜185ページ
 事前学修:「親権者の身上監護権と財産管理権」というテーマで本文800字程度のレポートを作成しなさい。
 事後学修:授業を受けた後で、事前学修で作成したレポートを作り直しなさい。
第8回 後見制度             教科書185〜191ページ
第9回 相続の開始と相続人         教科書206〜224ページ
第10回 相続財産             教科書224〜237ページ
第11回 相続分と相続分の譲渡       教科書237〜249ページ
第12回 遺産共有と遺産分割        教科書249〜269ページ
 事前学修:「遺産の協議分割をめるぐ問題」というテーマで本文800字程度のレポートを作成しなさい。
 事後学修:授業を受けた後で、事前学修で作成したレポートを作り直しなさい。
第13回 相続の承認・放棄と相続人の不存在 教科書270〜279ページ
第14回 遺言の方式と効力         教科書290〜304、315〜319ページ
第15回 遺贈と遺留分           教科書304〜315ページ、320〜348ページ
第16回 期末試験

【予習・復習】

(4)予習(1時間程度)教科書の該当ページを読んで問題点を整理して授業に臨むこと。
(5)復習(3時間程度)授業中にメモした内容に、教科書や参考書に書かれていることを加えて、整理しておくこと。

【授業関連科目】

 家族法I、法律学入門、民法概説、民法総則、物権総論、担保物権、契約法、債権総論、不法行為法など

【成績評価方法・注意】

 期末の筆記試験を70%、レポート2件を15%、授業中の小テストを15%で評価する。
 レポートのテーマと提出日等は第1回の授業で指示する。
 また、教科書と最新の六法(種類を問わない)を毎回の授業に必ず持参すること。
 提出されたレポートのうち特徴的な見解や誤解について、次回の授業でコメントする。

【教科書】

著者:松川正毅 書名:『民法 親族・相続 第5版』 出版社:有斐閣、2018年

【参考書】

著者:高橋朋子・床谷文雄・棚村政行 書名:『民法7 親族・相続 第5版』 出版社:有斐閣、2017年