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物権総論 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
2013年度以前入学生
鬼頭 祐紀 前期1コマ 2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
備考  
シラバス1

【授業の目的】

対応するディプロポリシー:DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5文章力
法学部法学科に関わる専門科目として、民法とりわけ「物権総論」に関する基礎知識を修得し、これを基に紛争を解決する基礎的思考力を養うことを目的とする。

【到達目標】

(1)物権総論に関する基礎知識を修得し、関連条文等を具体例を用いて説明することができるようになること。
(2)目下の紛争の争点がどこにあるかを把握することができる。

【授業計画】

1. ガイダンス / 民法の全体像と物権総論の位置づけ − 本講義の対象:【教科書1:p1-6】・【教科書2:p2-47】
2. 物権の特徴 / 物権の種類:【教科書1:p51-57】/【教科書2:p390-397】
3. 物の意義:【教科書1:p57-58】/【教科書2:p397-404】
4. 所有権の内容と意義【教科書1:p58-60】/【教科書2:p456-462】
5. 共同所有−共有・合有・総有:【教科書1:p59-60】/【教科書2:p462-465】
6. 占有の効力(1):【教科書1:p58】/【教科書2:p452-445】
7. 占有の効力(2):【教科書1:p47-48】/【教科書2:p405-406】
8. 物権変動を生じる原因 / 所有権の原始取得:【教科書1:p61-62】/【教科書2:p406-407】
9. 公示の原則・公信の原則 / 物権変動の時期:【教科書1:p63-64】
10. 不動産物権変動と登記 / 不動産の手続き:【教科書1:p65-67】/【教科書2:p418-426】
11. 民177条の「第三者」とは:【教科書1:p68-72】/【教科書2:p427-434】
12. 登記なくして対抗できない物権変動:【教科書2:p434-441】
13. 動産の物権変動 / 即時取得:【教科書1:p72-74】/【教科書2:p442-447】
14. 用益物権:【教科書2:p466-471】
15. 総括
16. 定期試験

【特記事項】
(1)【教科書1】=生田敏康・畑中久彌・道山治延・蓑輪靖博・柳景子『民法入門』(2017, 法律文化社)、【教科書2】=道垣内弘人『リーガルベイシス民法入門[第2版]』(2017, 日本経済新聞出版社)である。
(2)関連する資料については、適宜紹介する。

【予習・復習】

講義1回あたりにつき、90分程度の予習・復習を要する。
予習:予習ビデオ(20分程度)の視聴及び教科書の熟読(70分程度)
   なお、教科書の熟読については、自分に合う参考書を選択して、該当箇所を熟読してきても構わない。
復習:講義レジュメ、教科書、参考書等を用いながら再度講義内容の理解に努める。
   適宜レポートを作成し、提出する。
   不明な箇所がある場合には教員に質問すること。

【授業関連科目】

民法概説、民法総則、債権総論、担保物権、契約法、不法行為法、家族法

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:
(1)定期試験(50%)
記述式問題で試験を実施する。詳細は講義で述べる。
(2)小テスト(20%)
空欄補充問題及び択一問題で小テストを適宜実施する。
(3)レポート(30%)
講義で述べた内容に関するレポートを適宜実施する。

(4)その他
評価にあたっては出席状況を含む「学習意欲・受講態度」等を加味することもある。
注意:講義には必ず六法を持参すること。

【教科書】

著者:生田敏康・畑中久彌・道山治延・蓑輪靖博・柳景子 書名:『民法入門』 出版社:法律文化社
著者:道垣内弘人 書名:『リーガルベイシス民法入門[第2版]』 出版社:日本経済新聞出版社
著者: 書名:ポケット六法平成30年度版 出版社:有斐閣

【参考書】

著者:潮見佳男・道垣内弘人編 書名:民法判例百選1 総則・物権[第7版]別冊ジュリスト223号 出版社:有斐閣
著者:安永正昭・鎌田薫・山野目章夫編 書名:不動産取引判例百選[第3版]別冊ジュリスト192号 出版社:有斐閣