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研究指導1年後期 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営    
2013年度以前入学生
天野 雅敏 後期   経済   経営    
備考 大学院
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け(対応するディプロマポリシー):DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力
本研究指導は、商学研究科の主要科目として、本研究科の教育目標である「地域社会の発展を支えるグローバルな視野を持つビジネス・プロフェッショナルの養成」に貢献することを授業目標とするが、同時に深い学識が得られるように配慮して指導する。

【到達目標】

商業史特論研究指導では、国内では卸売業、海外では貿易業という取引機能を中心にして、日本市場と世界市場を結合し、きわめて重要な役割をはたしてきた総合商社について研究する事を主要な課題としたい。受講生はこの研究指導を受講することによって、受講後につぎのようなことができるようになることを到達目標とする。
1.総合商社の研究史を理解するとともに、総合商社の形成過程や総合商社の業態について学び、総合商社とは何かについて理解し、それらについて説明できるようになる。
2.総合商社の現状について理解し、説明できるようになる。

【授業計画】

1.1年次前期の総合商社の歴史研究をふまえ、つぎに総合商社の概念、定義、類型について説明する。
2.戦前の「総合商社」の形成と成立の条件について検討する。
  ・事前学修:戦前の日本の貿易の動向について調査する。
  ・事後学修:戦前の代表的な総合商社であった三井物産について調査する。
3.「総合商社」をめぐる諸学説について紹介する。
4.戦後の総合商社体制の成立とその条件について検討する。
5.海外の類似業態との比較を通じて、総合商社は日本独自の業態なのかどうかを検討する。
6.受講生による調査研究の第3回目の発表
7.総合商社体制確立後の展開について検討する。
8.総合商社の危機、改革、再編について概説する。
9.総合商社の構造変化のとらえ方と総合商社の現状について概説する。
10.商社の基本機能について具体的に説明する。
11.商社のビジネスモデルについて概説する。
12.商社の組織について説明する。
13.商社の人材育成について説明する。
14.商社をとりまく環境について概観し、商社業界を概観する。
  ・事前学修:日経新聞で総合商社に関する記事を読む。
  ・事後学修:総合商社の現況について調査する。
15.受講生による調査研究の第4回目の発表

【予習・復習】

予習1時間(配布資料・参考書に目を通すこと)
復習2時間(ノートの整理をして、理解度を確かめる)

【授業関連科目】

商業学特論、流通システム論特論

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:討論・プレゼン
上掲の到達目標にどの程度達したかを確認するために、レポートを作成してもらい総合評価する。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者:大森一宏、大島久幸、木山実 書名:総合商社の歴史 出版社:関西学院大学出版会
著者:田中隆之 書名:総合商社の研究―その源流、成立、展開 出版社:東洋経済新報社
著者:三菱商事株式会社 書名:現代総合商社論―三菱商事・ビジネスの創造と革新― 出版社:早稲田大学出版部