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商業史特論I 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営    
2013年度以前入学生
天野 雅敏 前期   経済   経営    
備考 大学院
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け(対応するディプロマポリシー):DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力
本講義は、商学研究科の主要科目として、本研究科の教育目標である「地域社会の発展を支えるグローバルな視野を持つビジネス・プロフェッショナルの養成」に貢献することを授業目標とする。他研究科の大学院生にとっては、「幅広い学習機会」になることを目指す。

【到達目標】

本講義では、先進諸国の商業の歴史的展開過程について概説する。そうした講義を通じて、受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.17世紀から19世紀のイギリス、フランス、ドイツにおける商業の展開について理解し、その意義を会得できるようになる。
2.19世紀のアメリカにおける商業の展開と19世紀後半以降における流通革新の意義を理解できるようになる。

【授業計画】


1.商業史を学ぶにあたって、商業史の基礎について説明するとともに、また商業史特論1の講義の概要を紹介する。配布プリントを参照。
2.中世ヨーロッパの商業の展開について説明する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下,第1編3
3.中世ヨーロッパの都市と商人ギルドなどの商業組織について概説する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第1編4、5
4.商業革命の時代におけるヨーロッパ商業の変質とポルトガルと東インド貿易、スペインとアメリカ貿易の各々の展開について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第2編7
5.17世紀におけるオランダの興隆とヨーロッパ商業の転換について説明する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第2編8
6.イギリス・フランスの興隆と18世紀のヨーロッパ商業の展開について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第2編9
7.市場、決済制度、運輸・通信、企業形態などに注目して、近代的商業組織の形成過程について概説する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第2編11
8.イギリスの工業化と国内商業の展開について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編13
9.フランス・ドイツを対象にして、19世紀のヨーロッパの商業の展開について説明する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編14
10.19世紀のアメリカ商業について概説する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編15
11.19世紀後半のアメリカの都市化の進展と百貨店、チェーン・ストアなどの大規模小売商の成長について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編17
12.重化学工業化と両大戦間期のアメリカ商業の展開について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編19
13.19世紀から20世紀初頭における世界貿易の成長と再編について概観する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編18
14.第2次大戦後のアメリカにおける流通革命の一層の進展と各国への浸透について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編20
15.以上の講義のまとめをするとともに、受講生の質疑に応ずる。
16.定期試験を実施。

【予習・復習】

予習1時間(配布資料・参考書に目を通すこと)
復習2時間(ノートの整理をして、理解度を確かめる)

【授業関連科目】

商業学特論、流通システム論特論

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験
上掲の到達目標にどの程度達したかを確認するために、期末に筆記試験をし評価する。
試験終了後に、模範解答について解説する。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者:石坂昭雄・壽永欣三郎・諸田實・山下幸夫共著 書名:商業史 出版社:有斐閣