【授業の目的】

授業の位置付け：DP1高度な専門知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5会話・文章力、DP6意欲・責任感、DP7協調性、DP8持続性、DP9倫理観
本研究指導の目標は、履修学生が質の高い修士論文を作成するために、高度な流通・マーケティング論の文献を理解できる力を身につけるとともに、前期で学んだ研究の方法論をより実践できるようになることです。それを通じて、本研究科の目標である「グローバルな視野を持つ地域ビジネス・プロフェッショナルの育成」への貢献を目指す。

【到達目標】

授業目標に基づいて、次の具体的内容ができるようになることが到達目標である。
　１．論文を読むとはどういうことかを理解する
　２．アンケート調査の調査計画が立てられる
　３．事例調査の調査計画が立てられる

【授業計画】

授業は、流通・マーケティング論の文献内容を報告してもらい、その内容について議論する。同時に、各自研究テーマを設定し、研究の方法論に基づいた研究計画を練ってもらう。

１．オリエンテーション：履修上の注意、授業のルール等

２．流通・マーケティング論の文献輪読の前に：『マーケティングの神話』の新しさ

３．第1章　マーケティングの神話
　　　・事前学修：テキスト第１章を読み、レジュメ１枚にまとめる
　　　・事後学修：テキストにある事例を参照に、他の事例を調べまとめる
４．第2章　意味構成・了解型の製品開発

５．第3章　対話型コミュニケーション

６．第4章　競争概念は普遍的か

７．第5章　人間にとって消費するとは何か
　　　・事前学修：テキスト第５章を読み、レジュメ１枚にまとめる
　　　・事後学修：議論したことを踏まえ、自分の考えをレジュメにまとる
８．第6章　交換は必然のものか

９．第7章　科学はマーケティングなのか

10．第8章　神話のマーケティング

11．マーケティング神話のまとめ

12．各自研究テーマの報告・検討（１）：研究テーマ

13．各自研究テーマの報告・検討（２）：研究方法

14．各自研究テーマの報告・検討（３）：研究に向けて

15．まとめ

【予習・復習】

予習（２時間程度）テキストの該当箇所をよく読み、まとめておくこと
復習（２時間程度）学習した内容の整理、関連文献の読解等

【授業関連科目】

商業学特論、商業史特論、流通システム論特論等

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：レポート・報告内容
　　　　　　　テキストの内容をまとめたレポートを作成して、報告をしてもらう。レポートは、原則コ
　　　　　　　メントをつけて返却する。

【教科書】

著者：石井淳蔵　書名：マーケティングの神話　出版社：岩波現代文庫

【参考書】

適宜指示する