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研究演習1年後期 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営    
2013年度以前入学生
西 敏明 後期   経済   経営    
備考 大学院 ■不開講
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け(対応するディプロマポリシー):DP1高度な専門知識,DP3思考力,DP4判断力,DP8持続性
本学の建学の精神である「学問と真理に対して謙虚な情熱と不屈のファイトを持つ人物の養成」を目指し,教育理念として「高度な専門知識と具体的社会事象に関する問題分析能力,理論的予測能力,創造的な政策立案・実践能力を備えた人材の養成」に寄与することである.
 研究演習1年後期は,最終年度で修士論文の作成のために必要な理論修得のための演習科目であり,品質マネジメントシステムのシステム分析の考え方・構築の仕方を講義し,修士論文を論理的に作成するために必要な研究能力を育成することを目標とする.

【到達目標】

受講生が、受講後につぎのようなことができるようになることを到達目標とする.
1.前期の修得を踏まえ,統計的品質管理の観点から品質マネジメントシステムの考え方・分析方法の基礎理論を分析に応用することができる.
2.統計的品質管理の観点から品質情報システムと組織の考え方についてさまざまな視点から捉えることができる.
上記1.2の基本として,関連する論文を自分で探し,読み解くことができる.

【授業計画】

1.工程能力指数と不良率との関係,データの変換
教科書:第1,2章
2.期待値と分散,期待値と分散の性質とその応用
教科書:第3.4章
3.統計量の確率分布,カイ2乗分布と非心カイ2乗分布
教科書:第5,6章
4.t分布と非心t分布,F分布と非心F分布
教科書:第7,8章
5.最小2乗法,区間推定
教科書:第9,10章
・事前学修:最小2乗法について自分で調べ,概要を理解する.
・事後学修:講義内で紹介した例をもとに自分で対象を決めて,オリジナルなデータ例のもとに最小2乗法での解析を行う.
6.予測区間,許容区間
教科書:第11,12章
7.検定における棄却域の設定方法の考え方,片側検定のときの帰無仮説の表示方法
教科書:第13,14章
8.検定と区間推定との関係,統計的方法の性能の評価尺度
教科書:第15,16章
9.割引係数法・ベイズ推定・予備検定推定,工程能力指数に関する推定と検定
教科書:第17,18章
10.非正規分布のもとでの工程能力指数,統計的方法におけるSN比
教科書:第19,20章
11.タグチメソッドにおける静特性のSN比,タグチメソッドにおける動特性のSN比
教科書:第21,22章
・事前学修:タグチメソッドについて自分で調べ,概要を理解する.
・事後学修:講義内で紹介した例をもとに自分で対象を決めて,オリジナルなタグチメソッドの例の作成を行う.
12.実験データのグラフの作り方と見方
教科書:第23,24章
13.分散分析後の最適水準の設定と推定方法,分散分析は母平均の検定か・母分散の検定か
教科書:第25,26章
14.分散分析におけるプーリング,実験計画法でのデータの取り方と解析方法
教科書:第27,28章
15.多変量解析法のための線形代数入門,相関係数・重相関係数・偏相関係数
教科書:第29,30章

【予習・復習】

<授業1回当たりの予習・復習の時間>
予習の時間:1.5時間,復習の時間:2.5時間
<予習の目標値(内容)>
「授業前には,該当のテキスト等で,演習箇所を読み,わからないところを明確にし,その箇所については事前学習し,予習すること.」
<復習の目標値(内容)>
「毎授業後には「演習要約レポート」を提出すること.その後,演習中,理解できなかったところを復習して,理解しておくこと.」

【授業関連科目】

システム分析特殊講義

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:討論とプレゼン(評価手段の成果発表を指す)(60%)および受講態度(40%)により評価する.
この授業はアクティブラーニング(プレゼン,ディスカッション)で行います.
「演習要約レポート」を毎回作成し,それをもとに討論とプレゼンを行い,評価する.なお,レポート提出した場合,次回の授業で課題の中での特徴的な見解や誤解などについてコメントする.また,疑問点については、授業内で適宜回答する.

【教科書】

著者:永田靖 書名:統計的品質管理 出版社:朝倉書店

【参考書】

適宜指示する