【授業の目的】

授業の位置付け：DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力
経済学部経済学科に関わる専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。他学部の学生にとっては、、「幅広い学習機会」にもなる。

【到達目標】

受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることが到達目標である。
１．国際収支と国民所得、為替相場、国際貸借に関して、グラフを用いて説明することができる。
２．マンデル＝フレミング・モデルを用いて財政金融政策の効果について、グラフを用いて説明することができる。
３．国際金融のトリレンマの問題とその解決策について説明することができる。
４．為替相場の決定モデルについて、具体例を挙げて説明することができる。
５．通貨・金融危機について、具体例を挙げて説明することができる。

【授業計画】

授業の位置付け：CP1専門知識、CP3思考力、CP5会話・文章力、CP８持続性
１．イントロダクション
２．国際収支と国民所得勘定
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第1章第1節
３．国際収支と為替相場
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第1章第2節
４．国際収支と国際貸借
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第2章
５．マンデル＝フレミング・モデル
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第3章
６．国際金融のトリレンマ
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第4章
７．マクロ経済政策の国際協調
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第5章
８．為替相場の決定要因
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第6章
９．マネタリー・アプローチ
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第7章第1節
10．ポートフォリオ・バランス・アプローチ
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第7章第2節
11．為替介入と外貨準備
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第8章
12．通貨統合と最適通貨圏の理論
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第9章
13．通貨危機の類型とその応用
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第11章第1~4節
14．世界金融危機からユーロ圏危機へのプロセス
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第11章第5節
15．国際金融アーキテクチャー
　　　　教科書：小川・岡野（2016）第12章

【予習・復習】

予習（1時間程度）教科書の該当箇所を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習（3時間程度）教科書と配布プリントの内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に基づいて発展的に探究し、レポートを作成すること。

【授業関連科目】

マクロ経済学、国際経済学、金融論

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：試験とレポート
記述式の試験問題を作成して期末試験を実施し、評価する（50点満点）。また、毎回課題レポートを課し、成績評価に加点する（30点満点）。次回の授業で、優れた着眼点は披露し、誤解についてはコメントする。8月1日の円・対ドルレートの終値予想値に関するレポートも評価する（20点満点）。
注意：最近の国際経済・金融問題に関するニュースに関心を持ち情報を収集するように心がける必要がある。

【教科書】

著者：小川英治・岡野衛士　書名：国際金融　出版社：東洋経済新報社

【参考書】

著者：藤井英次　書名：国際金融論　第2版　出版社：新世社