【授業の目的】

本演習では，本学のディプロマポリシーに則り、学力の3要素である1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体的に行う態度を培うために、日本経済の戦後における歴史的発展及び現状をさまざまな側面からとらえ，いま日本経済が抱えている諸課題についてその理論的背景やデータ解析を通じて考えることを授業目標とする。

【到達目標】

受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることが到達目標である。
１．日本経済やマクロ経済学の基礎的知識を習得し、それを用いて日本経済の諸課題を論じることができる。
２．データの収集とその解析をすることができる。
３．卒業論文のテーマとなるような問題を見つけることができる。
４．ゼミ共同研究や発表を通じて，研究の仕方や発表の技法を身につけることができる。

【授業計画】

授業の位置づけ：学力の3要素である1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体的に行う態度を培う。(対応するカリキュラムポリシー）CP1専門知識、CP2一般知識、CP3思考力、CP4判断力
CP5会話・文章力、CP6意欲・責任感、CP8持続性
授業形態：演習　　授業方法：能動型
教科書の輪読とそれに関連する演習及び共同研究。【前期】
1. 日本経済と経済の基本：序章の輪読
2. 日本経済の全体像(1)：第1章の輪読
3. 日本経済の全体像(2)：第1章に関連するデータの解析
4. 戦後日本経済の経済成長(1)：第2章の輪読
5. 戦後日本経済の経済成長(2)：第2章に関連するデータの解析
6. 景気循環のとらえ方(1)：第3章の輪読
7. 景気循環のとらえ方(2)：第3章に関連するデータの解析
8. 　ストックから見た日本経済(1)：第4章の輪読
9. ストックから見た日本経済(2)：第4章に関連するデータの解析
10. 日本の労働市場(1)：第5章の輪読
11. 日本の労働市場(2)：第5章に関連するデータの解析
12. 日本の産業構造(1)：第6章の輪読
13. 日本の産業構造(2)：第6章に関連するデータの解析
14. 日本の物価問題(1)：第7章の輪読
15. 日本の物価問題(2)：第7章に関連するデータの解析
【後期】
16.　貿易と国際収支(1)：第8章の輪読
17.　貿易と国際収支(2)：第8章に関連するデータの解析
18.　円レートの変動と日本経済(1)：第9章の輪読
19.　円レートの変動と日本経済(2)：第9章に関連するデータの解析
20.　日本の直接投資(1)：第10章の輪読
21.　日本の直接投資(2)：第10章に関連するデータの解析
22.　日本の財政問題(1)：第11章の輪読
23.　日本の財政問題(2)：第11章に関連するデータの解析
24.　日本の金融問題(1)：第12章の輪読
25.　日本の金融問題(2)：第12章に関連するデータの解析
26.　少子高齢化と社会保障(1)：第13章の輪読
27.　少子高齢化と社会保障(2)：第13章に関連するデータの解析
28.　人口構造の変化と日本経済(1)：第14章の輪読
29.　人口構造の変化と日本経済(1)：第14章に関連するデータの解析
30.　ゼミ共同研究報告

【予習・復習】

予習時間：約2時間。授業で行う章を事前に読み、理解不能箇所の質問項目やコメントを準備すること。
復習時間：約1時間。学習した内容の再確認。

【授業関連科目】

マクロ経済学，　日本経済論，　経済統計論

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：討論・プレゼンテーション及びレポート
輪読の報告内容や討論（70％）、データの収集や解析に基づくレポート作成(30%)により成績評価する。レポートについては、次回の授業や個別面接により修正点等についてコメントする。

【教科書】

著者：小峰隆夫・村田啓子　書名：最新｜日本経済入門(第5版)　出版社：日本評論社

【参考書】

適宜指示する