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教育相談 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済   経営 2年以上 2年以上
2013年度以前入学生
前田 健一 前期1コマ 2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
備考 教職科目
シラバス1

【授業の目的】

教職課程における「教職に関する科目」として、教師に求められる教育相談の意義と役割およびカウンセリングの理論や技法の基本を習得することを目指すとともに、本学の教育目標である「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

この授業では、受講生が受講終了までに以下のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.学校における教育相談の基本的な知識や技能について理解し、具体的に説明することができる。
2.不適応状態にある子どもやその保護者に対して教師が対応していくときに必要な考え方や対応方法,とくにカウンセリングの理論や方法について学習し、具体例を挙げて述べることができる。
3.教師として必要なカウンセリングマインドを身につけるとともに、学校内や学校外での協力体制や連携のあり方について学び、留意点等を具体的に述べることができる。

【授業計画】

1.学校教育相談とは何か
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第1章
2.カウンセリングの理論
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第2章1節と2節 
3.カウンセリングの方法と実際
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第2章3節と4節
4.児童・生徒の発達課題と心理的問題
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第3章
5.児童・生徒理解の精神医学的な基礎
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第4章
6.不登校の理解と対応
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第5章 不登校のビデオ視聴と討論
7.いじめの理解と対応
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第6章 いじめのビデオ視聴と討論   
8.発達障害の理解と対応
    参考書:河村編著(2012)第8章 発達障害のビデオ視聴と討論
9.反社会的問題行動の理解と対応
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第8章 
10.神経症的問題の理解と対応
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第9章
11.中途退学問題の理解と対応
    参考書:河村編著(2012)第12章
12.学校における予防的・開発的な教育相談
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第10章
13.保護者に対する援助
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第11章
14.教育相談の学校体制づくり
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第12章
15.教員のメンタルヘルス
    教科書:一丸・菅野編著(2002)第14章
16. 定期試験

【予習・復習】

予習(1時間程度)教科書の該当箇所を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(3時間程度)教科書と配布プリントの内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に基づいて発展的に探究し、レポートを作成すること。

【授業関連科目】

生徒・進路指導の理論と方法
教育心理学1
教育心理学2

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験とレポート両方
上掲の到達目標にどの程度達したかを記述式の試験問題を作成して期末試験を実施し、その結果に基づいて評価する(配点は70点満点)。さらに、毎回「課題レポート」を課し、レポート内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(配点は30点満点)。なお次回の授業で、課題の中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。

【教科書】

著者:一丸藤太郎・菅野信夫編著(2002) 書名:MINERVA教職講座10学校教育相談 出版社:ミネルヴァ書房

【参考書】

著者:河村茂雄編著(2012) 書名:教育相談の理論と実際 出版社:図書文化