【授業の目的】

授業の位置付け（対応するディプロマポリシー）：DP1専門知識，DP3思考力，DP4判断力，DP5会話・文章力，DP6意欲・責任感，DP7協調性

本演習は，経営学部経営学科の演習科目として，本学の教育目標のうち主に「専門学術の振興」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

本演習では，4年次での卒業論文作成のための準備として，文献の輪読およびレポート・論文作成を行う。受講生は，3年次で各種の能力を身につけるとともに卒業論文の基礎を固め，4年次の早い時期に卒業論文を完成させることを目指す。

本演習は，以下のことを到達目標とする。

1．読む・書く・プレゼンテーション・ディスカッションの方法を身につける。
2．経営学（特に，経営戦略論，経営組織論，イノベーション・マネジメント，テクノロジー・マネジメント）に関する知識を身につける。
3．経営学の理論・概念を用いて，経営現象を分析することができる。
4．卒業論文の書き方を身につける。

【授業計画】

授業の位置付け（対応するカリキュラムポリシー）：CP1専門知識，CP3思考力，CP4判断力，CP5会話・文章力，CP6意欲・責任感，CP7協調性
授業形態：演習
授業方法：アクティブラーニング

1.オリエンテーション
2.アイスブレイク
3.経営現象の分析とは
4.経営学の思考法（1）基本命題
　　参考書：根来（2015）Session0
5.経営学の思考法（2）社会科学の方法論
　　参考書：根来（2015）Session1-6
6.経営学の思考法（3）思考実験の手がかり
　　参考書：根来（2015）Session7-10
7.経営学の思考法（4）ビジネスモデルのプロトタイピング
　　参考書：根来（2015）Session11-15　
8.経営学で考える（1）プロローグ：経営学で考えると
　　参考書：高橋（2015）第1章
9.経営学で考える（2）成功した理由
　　参考書：高橋（2015）第2章
10.経営学で考える（3）じり貧になる理由
　　参考書：高橋（2015）第3章
11.経営学で考える（4）意思決定の理由
　　参考書：高橋（2015）第4章
12.経営学で考える（5）協調する理由
　　参考書：高橋（2015）第5章
13.経営学で考える（6）働く理由
　　参考書：高橋（2015）第6章
14.経営学で考える（7）社会人のためのエピローグ：仕事の報酬は次の仕事
　　参考書：高橋（2015）第7章
15.前期のまとめ

16.オリエンテーション
17.経営学の動向（1）いま必要な世界最先端の経営学
　　参考書：入山（2015）第1章〜第2章
18.経営学の動向（2）競争戦略の誤解
　　参考書：入山（2015）第3章〜第4章
19.経営学の動向（3）先端イノベーション理論と日本企業
　　参考書：入山（2015）第5章〜第6章
20.経営学の動向（4）最先端の組織学習論
　　参考書：入山（2015）第8章〜第10章
21.経営学の動向（5）グローバルという幻想
　　参考書：入山（2015）第11章〜第12章
22.経営学の動向（6）働く女性の経営学
　　参考書：入山（2015）第13章〜第14章
23.経営学の動向（7）科学的に見るリーダーシップ
　　参考書：入山（2015）第15章〜第16章
24.経営学の動向（8）同族経営とCSRの功罪
　　参考書：入山（2015）第17章〜第18章
25.経営学の動向（9）企業活性化の経営理論
　　参考書：入山（2015）第19章〜第21章
26.経営学の動向（10）やはり不毛な経営学
　　参考書：入山（2015）第22章〜第23章
27.経営学の動向（11）海外経営大学院の知られざる実態
　　参考書：入山（2015）第24章〜第26章
28.論文の書き方
　　参考書：戸田山（2012）
29.卒業論文に関する説明
30.後期のまとめ

【予習・復習】

予習(2時間程度)：授業資料の該当箇所を読んで，問題点（疑問点）を整理しておくこと
復習(2時間程度)：提出課題を作成すること

【授業関連科目】

教養演習, 研究演習2年, 研究演習4年

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：試験なし
成績は，レポート（50%）と成果発表（50%）によって評価する。なお，提出課題はコメント等を付けて返却する。

注意：原則として，無断欠席をする者および課題提出を怠る者には単位を認定しない。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者：根来龍之（2015）　書名：ビジネス思考実験―「何が起きるか？」を見通すための経営学100命題　出版社：日経BP社
著者：高橋伸夫（2015）　書名：経営学で考える　出版社：有斐閣
著者：入山章栄（2015）　書名：ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学　出版社：日経BP社
著者：戸田山和久（2012）　書名：新版　論文の教室　出版社：NHK出版