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博物館展示論 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営 1年以上 1年以上
2013年度以前入学生
柳瀬 昭彦 前期1コマ   経済   経営 1年以上 1年以上
備考 学芸員科目,経営学部(2012〜13年度生)のみ
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け:DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5会話・文章力、DP6責任感・意欲、DP9倫理観

 学芸員課程の必須科目ならびに経営学部の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献する。

【到達目標】

 学芸員課程の学生にあっては、博物館における展示の意義・特質・理論・機能・社会性等を理解させ、また専門科目の学生にあっては、職業人(専門家)としての展示に関する基礎的実務の習得を図るために、次のことができるようにすること。

1.展示が博物館教育の重要な活動であり、調査研究の成果が展示に反映することが理解できる。
2.展示に必要な基礎知識・基礎技術(基礎的実務)を身につける。
3.展示企画・製作能力(解説に必要な文章力等)を身につける。
4.展示に関わるユニバーサルデザインの必要性が理解できる。
5.展示関係者(内部組織・他館・展示資料所蔵者・専門業者等)との協力関係の構築を図ることの重要性が理解できる。

【授業計画】

授業の位置付け:CP1専門知識、CP3思考力、CP4判断力、CP5会話・文章力、CP6責任感・意欲、CP9倫理観  授業形態:講義  授業方法:受動型

1.博物館展示の目指すもの ―展示の目的・展示とは何か―  ガイダンス
教科書:第5章博物館展示論(以下略)第1節第1項
2.展示の歴史 ―博物館史と現代的課題―
    教科書:第1節第2項・第1章博物館学概論第2節
3.展示収集機能 ―展示資料の調査と収集―
    教科書:第2節第1項
4.博物館展示の実務(1) ―展示構想と計画、館の理念・使命・目的―
    教科書:第2節第2項
5.博物館展示の実務(2) ―展示の企画(展示資料の借用と返却)―
    参考書:第3章第3節
6.博物館展示の実務(3) ―展示企画書の作成―
     課題:展示の企画を立て、企画書を作る。
7.博物館展示の実務(4) ―展示解説書(カタログ・パンフ・チラシ・展示図録)の作製―
    教科書:第3節第4項  
課題:博物館・美術館の解説書を持ち帰り、内容について自分の意見を述べる。
8.博物館展示の実務(5) ―展示解説文・解説パネルの作製―
    教科書:第3節第5項  
課題:解説文・解説パネルの内容や技術について、自分の意見を述べる。
9.博物館展示の実務(6) ―展示の設計・施行、展示と法令―
    教科書:第3節第3・4項
10. 博物館展示の実際(1) ―展示の環境と設備、展示作業の実際―
    教科書:第3節第1・2項
11. 博物館展示の実際(2) ―展示の照明と音響―
    教科書:第3節第3項
12. 博物館展示の実際(3) ―展示期間中のメンテナンスと終了時の撤収作業―
13. 博物館展示の実際(4) ―人文系と自然系の展示―
    教科書:第4節
14. 博物館展示の実際(5) ―展示のあり方・展示内容の社会性と中立性―
    教科書:第5節第1項
15. 博物館展示の実際(6) ―展示の評価と課題―
    教科書:第5節第2項
16. 定期試験

【予習・復習】

予習時間:1時間程度 
 予習の目標値(内容):教科書の予定範囲を読み込み、語句の意味を調べておく。
復習時間:1〜2時間程度
 復習の目標値(内容):教科書の記述・配付資料・ノートで講義内容を照合し、再確認する。

【授業関連科目】

生涯学習概論  博物館概論  博物館経営論  博物館資料論  博物館資料保存論
博物館情報・メディア論  博物館教育論  博物館実習

【成績評価方法・注意】

 上記の到達目標にどの程度達したかを、課題レポート(展示企画書・チラシ作成等)、期末試験を総合して評価する。期末試験は基本的に記述式(一部選択肢・穴埋め)問題とする。なお、レポートと期末試験の配点は4:6とする。課題レポートは次の授業で作成状況を確認し、逐次コメントを加える等指導したうえで提出させる。

【教科書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『新時代の博物館学』 出版社:芙蓉書房出版

【参考書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『博物館実習マニュアル』 出版社:芙蓉書房出版