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教養演習 4単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済   経営    
2013年度以前入学生
越智 悦子 通年1コマ 1年以上 経済   経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

全学共通の教養科目として、思考力・判断力・表現力を養い、本学の教育目標である「社会的人材の育成」に貢献すること。

【到達目標】

1.社会における色々な事象を理解するに当たって仮説を立て、その仮説の有効無効を事実にそくして考える方法を身に付ける。
2.自分を取り巻く社会の中から問題点を見つけ出し、それを自分自身の頭で考え、自分の言葉で表現し、解決に向かって努力できるようになる。

【授業計画】

 板倉聖宣氏によって開発された仮説実験授業の手法を用いて講義を行う。
板倉氏、その他の考案による『生類憐みの令』『靖国神社』『日本の戦争の歴史』等の授業書を用いて,具体的な事実を通して社会を見る目を養い,社会に対する関心を高め,自分を取り巻くさまざまな事象(社会)について,自分自身の頭で考える思考力・判断力を獲得し、自分の意見を発表する表現力を鍛えることを目標に,各自のかくれた能力を楽しく発揮できる授業を目指している。授業形態は講義・実習型。授業方法は能動型。

1ゼミの仲間を知ろう(アクロスティック自己紹介・偏愛マップ・自他紹介)
2「はじめての仮説実験授業」 ── 仮説実験授業とは何か
3『見れども見えず』 ── 科学的認識は、目的意識的な実践・実験によってのみ成立する
4『生類憐みの令1』 ── 生類憐みの令の範囲
5『生類憐みの令2』 ── 猛烈な陳情運動
6『生類憐みの令3』 ── 捨て子禁止令と牢獄の改善
7『生類憐みの令4』 ── 生類憐みの令の成果
8『生類憐みの令5』 ── 生類憐みの令の起源とその継続と廃止
9『生類憐みの令6』── まとめと学生の授業評価
10『靖国神社1』――なぜ靖国神社が外交問題になるのか
11『靖国神社2』――靖国の「靖」、「祭る」と「祀る」の意味
12『靖国神社3』――靖国神社と日本国政府の関係
13『靖国神社4』――靖国神社に祀られている人々1
14『靖国神社5』――靖国神社に祀られている人々2
15『靖国神社6』――まとめと学生の授業評価
16前期講義の反省とリクリエーション(スポーツ)
17『世界の国旗1』 ── 似ている国旗・似ていない国旗
18『世界の国旗2』 ── 世界の人々は何色の国旗が好きか
19『世界の国旗3』 ── 変わる国旗・変わらない国旗
20『世界の国旗4』 ── まとめと学生の授業評価
21『日本の戦争の歴史1』 ── 日本の戦争の歴史とその背景
22『日本の戦争の歴史2』 ── 日清戦争
23『日本の戦争の歴史3』 ── 日露戦争
24『日本の戦争の歴史4』 ── 植民地の獲得
25『日本の戦争の歴史5』 ── 植民地の役割
26『日本の戦争の歴史6』 ── ヨーロッパの戦争と日本の戦争との関係
27『日本の戦争の歴史7』 ── 戦没者数で見る日本の戦争
28『日本の戦争の歴史8』 ── 西南戦争前後の鹿児島県の役人構成
29『日本の戦争の歴史9』 ── 宣戦布告の詔勅
30『日本の戦争の歴史10』 ── まとめと学生の授業評価


【予習・復習】

予習は不要。当該講義と今現在の自分の生活、自分を取巻く社会との関連を見つけ、考察するための読書を中心にした復習を、2時間程度行う。

【授業関連科目】

一般教養の人文・社会系講義 

【成績評価方法・注意】

他人の意見と自分の考えとの比較・省察を通して、思考に拡がりを持てるようになったかどうか。また考えを表現する力が身についたかどうかを、講義中の意見発表と、毎時間最後の「感想・意見・批評レポート」によって評価する。レポートを整理したものを次回の冒頭で返却し、文のねじれ・修飾語の使い方などの指導によって基本的な日本語力を身につけさせると同時に、レポートの特徴的な見解や、誤解についてコメントする。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する
著者:板倉聖宣 書名:仮説実験授業のABC 出版社:仮説社
著者:板倉聖宣 書名:教育が生まれ変わるために 出版社:仮説社