不法行為法 | 2単位 | 2014年度以後入学生 | |||||||
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法 | 2年以上 | 経済 | 経営 | 商 | |||||
2013年度以前入学生 | |||||||||
下田 大介 | 後期1コマ | 法 | 2年以上 | 経済 | 経営 | 商 | |||
備考 |
不法行為法について、事案類型ごとに応用することのできる力を身につけられるよう、具体的な事例を示しつつ、利益衡量のあり方について考えさせる講義を行いたい。
1)財産法の全体像の中に、不法行為法の領域を適切に位置づけることができるようになること。
2)不法行為の一般法理を理解した上で、責任の成否にあっては各種の侵害類型ごとに検討することができるようになること。
3)侵害類型ごとに展開されている妥当な損害の分配についてのバランス感覚を身につけること。
授業形態:講義
授業方法:受動型
授業計画(シラバス):
1.財産法の全体像と不法行為法の位置づけ
2.不法行為と損害填補のための諸制度
3.故意・過失
4.無過失責任論
5.権利ないし法益侵害 / 過失と違法性との交錯
6.権利ないし法益侵害の具体例
7.因果関係(事実的因果関係 / 保護範囲)
8.不法行為の成立を阻却する事由
9.損害の金銭的評価・賠償額の算定
10.賠償額の調整 / 損害賠償責任の主体
11.差止め / 不法行為責任の消滅時効・除関期間
12.特殊の不法行為−その1
13.特殊の不法行為−その2
14.不法行為特別法
15.まとめと復習のポイント
※授業1回あたり、概ね1〜2時間の予習・復習を要する。
予習:テキストを読み進めておくこと。課題が課されたときはやってくること。
復習:レジュメを参考に、再度、要点の把握に努めること。分からないことがあれば、教員に質問に行くこと。
民法総則、物権総論、担保物権、債権総論、契約法、家族法、民事訴訟法
評価方法:試験とレポートの双方。レポート課題(コメントペーパー)は2回を予定している。なお、評価にあたって、出席状況を含む「学習意欲・受講態度」等を加味することがある。
注意:講義には六法を必ず持参すること。
著者:窪田充見 書名:『不法行為法』 出版社:有斐閣
著者:中田裕康ほか編 書名:『民法判例百選 II 債権〔第7版〕』 出版社:有斐閣