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教育心理学I 2単位 3年以上 経済 3年以上 経営 3年以上
3年以上        
前田 健一 前期1コマ クラス: 教職科目(教職コース生のみ)

シラバス1

【授業の目的】

「教職に関する科目」として、児童・生徒の心身の発達過程、各発達段階の特徴、学習過程および児童・生徒の発達を踏まえた学習活動を支える指導の基本を習得することを目指すとともに、本学の教育目標である「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

この授業では、受講生が受講終了までに以下のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.児童・生徒の心身の発達に関する心理学的な理論を理解し、発達を支える遺伝と環境の相互作用、教育における発達理解の意義について具体例を挙げて説明できる。
2.乳幼児から青年期の各時期における心身の発達側面(認知発達・人格発達・社会性の発達等)について具体的に述べることができる。
3.記憶・知識の獲得・学習のメカニズム・動機づけ・集団づくり・教育評価等に関する基礎的な知識を身に付け、児童・生徒の学習を支える指導のあり方について具体的に説明することができる。
4.児童・生徒の発達や障害の状態を踏まえ、児童・生徒の個別的・主体的な学習を促す学習指導の形態や指導方法について例示することができる。


【授業計画】

(1)この授業は対面を基本とするが、対面かオンラインかにかかわらず、授業に関する基本的な事項(毎回の講義資料の配信等)は「講義掲示版」を通じて配信する。
(2)オンライン対応時の授業方法はZOOMを使用する。授業日の前日までに具体的な指示を「講義掲示版」を通じて配信する。また、出席確認のために毎回「講義掲示版」を通じて小レポートを提出する必要がある。


第1回:教育心理学とは何か:教育心理学の定義、心理学と教育心理学の関係、教育心理学の研究方法、 教育心理学の研究領域、教育効果の検証、教育におけるホーソン効果、ピグマリオン効果
事前学修:インターネット等で教育心理学の研究方法や研究領域等について事前に調べておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第2回:記憶と忘却のメカニズム:短期記憶と長期記憶、系列位置効果の実験的例示、長期記憶と意味づけ、忘却の心理学理論
事前学修:教科書の第1章(p.1〜p.20)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第3回:知識の獲得と理解:宣言的知識と手続き的知識、知識の体制化・構造化、能動的な学習活動、科学概念と素朴概念、知識と理解の評価
事前学修:教科書の第2章(p.21〜p.31)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第4回:学習方略と問題解決:学習方略とは、学習方略の使用を規定する条件、メタ認知と学力、問題解決のタイプ、問題解決を妨害する要因、問題解決とメタ認知
事前学修:教科書の第2章(p.32〜p.44)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第5回:学習のメカニズム:古典的条件づけによる学習、道具的条件づけによる学習、観察による学習、自己強化による学習、自己調整学習
事前学修:教科書の第3章(p.45〜p.73)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第6回:学習の動機づけと学習の目標:達成動機づけと達成行動の説明理論、学習性無力感、内的統制・外的統制、原因帰属、内発的動機づけ、学習の目標と学習動機づけの関係
事前学修:教科書の第4章(p.75〜p.100)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第7回:学級集団の理解と指導:学級集団の特徴と機能、学級における教師と生徒の関係、教師期待効果、学級集団の指導の実際
事前学修:教科書の第5章(p.101〜p.114)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第8回:学校社会の人間関係:教師のリーダーシップ、学級雰囲気に及ぼす教師の影響、生徒同士の人間関係、集団規範と同調行動
事前学修:教科書の第5章(p.115〜p.127)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第9回:学習指導の形態と適性処遇交互作用:学習指導のタイプ、発見学習、仮説実験授業、受容学習、個別学習とグループ学習、コンピュータ支援教育、適性処遇交互作用
事前学修:教科書の第6章(p.129〜p.147)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第10回:教育評価の機能と方法:教育評価の目的、絶対評価・相対評価・個人内評価、診断的評価・形成的評価・総括的評価、教師評価・相互評価・自己評価、評価情報を得る方法(学力・知能・性格等)、テストの信頼性と妥当性
事前学修:教科書の第7章(p.149〜p.171)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第11回:人間の発達と学習:発達とは、成熟と学習、遺伝と環境、ジェンセンの環境閾値説、学習の臨界期と敏感期
事前学修:教科書の第8章(p.173〜p.194)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第12回:知的発達のメカニズム:知能検査と知能指数、代表的な知能理論、知能の発達、ルール理解の発達
事前学修:教科書の第9章(p.195〜p.220)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第13回:人格の発達と青年期の心理:フロイトの発達段階、エリクソンの発達段階、青年期の発達課題(アイデンティティの形成)、アイデンティティ拡散の心理
事前学修:教科書の第10章(p.221〜p.245)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第14回:困難を抱える子どもたち:発達障害の理解、主な発達障害の特徴
事前学修:教科書の第11章(p.247〜p.263)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第15回:カウンセリングの理論と方法:カウンセリングと心理療法、クライエント中心療法、認知行動療法、エリスの論理療法、ベックの認知療法
事前学修:教科書の第12章(p.265〜p.288)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第16回:全学的な定期試験はありませんが、「教育心理学1」独自の最終試験を実施します。


【予習・復習】

予習(2時間程度)教科書の該当箇所と講義資料を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(2時間程度)教科書と講義資料の内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に関連する事項について発展的に探究し、ノートに整理すること。


【授業関連科目】

教育心理学2


【成績評価方法・注意】

成績評価方法:最終試験の成績に、各回の小レポート課題の内容を加味して評価する。
上掲の到達目標にどの程度到達したかを記述式の試験問題を作成して最終試験を実施し、その結果に基づいて評価する(配点は70点満点)。さらに、毎授業時に「小レポート」を課し、レポート内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(配点は30点満点)。なお次回の授業時に、レポート内容にみられた特徴的な見解や誤解についてコメントする。


【教科書】

著者:鎌原雅彦・竹網誠一郎(2012) 書名:やさしい教育心理学 第4版 出版社:有斐閣


【参考書】

著者:子安増生・田中俊也・南風原朝和・伊東裕司(1992)  書名:教育心理学 出版社:有斐閣


シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
             

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
       

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段    
学習目標(比率) 20% 20% 15% 15% 10% 10% 10%
評価手段(比率) 試験 70% 20 15 10 10 5 5 5
小テスト 30% 5 5 5 5 5 5
レポート
成果発表
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
   

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