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研究演習3年 4単位   経済 3年以上 経営  
         
田中 勝次 通年1コマ クラス:  

シラバス1

【授業の目的】

本演習の目標は、経済分野に関する専門科目として、本学の教育目標のうち主に「専門学術の振興」に貢献することである。

【到達目標】

本演習は、国際マクロ経済学の基礎的知識を習得し、国際マクロ経済の問題についてモデルを設定できる、グラフで表現できる、フローチャートを用いで内容を表現できるところまで達成することができ、受講生がその問題をパワーポイントを用いて発表することができることを目標としている。


【授業計画】

通常の授業は対面講義でおこないます。ただし、学校閉鎖時にはZoom授業で行います。いずれにおいても、担当教員の指示に従ってください。なお、入国できない学生がいる場合は、対面授業とZoom授業を行います。

前期(テキストの輪読)
第1回 オリエンテーション
事前学修:経済数学の基礎的知識(全微分、偏微分、ラグランジュ未定乗数法、行列)
    事後学修:経済数学の練習問題を解き理解度を確認
第2回 基本的視点の設定
    事前学修:金融取引、対外経済取引
    事後学修:裁定取引と一物一価の法則
第3回 マクロ経済的視点の導入
    事前学修:SNA、国際収支会計
    事後学修:国際収支表マニュアル第6版の改正について
第4回 貨幣とマクロ経済
    事前学修:貨幣需要、貨幣供給、貨幣市場の均衡
    事後学修:貨幣市場の短期・長期の比較静学分析
第5回 為替レートと外国為替市場
    事前学修:名目為替レート、実質為替レート、実効為替レート、外国為替市場
    事後学修:直物・先物為替取引
第6回 金利と為替レート
    事前学修:金利裁定取引、カバー・アンカバー付き金利平価、金利と為替レートの同時均衡
    事後学修:貨幣市場と外国為替市場の同時均衡
第7回 物価と為替レート
    事前学習:商品裁定、貿易財・非貿易財、購買力平価
    事後学習:実質為替レートの長期的変動
第8回 貨幣と為替レートに関する理解度チェック
    事前学修:貨幣と為替レートに関する復習
    事後学修:チェックテストの不正解箇所の再確認
第9回 為替レートと実体経済
    事前学修:総需要の決定要因、45度線分析、アブソープション・アプローチ、弾力性分析
    事後学修:開放経済下での国民所得決定、注入・漏出分析
第10回 閉鎖経済下でのIS・LM分析
    事前学習:IS曲線の導出、LM曲線の導出、IS・LM分析
    事後学習:財政金融政策の有効性
第11回 閉鎖経済下のAD・AS分析
    事前学修:総需要曲線の導出、総供給曲線の導出
    事後学修:AD・AS分析による財政金融政策の効果
第12回 マンデル=フレミング・モデル
    事前学修:開放経済下のIS・LM曲線、BP曲線、IS・LM・BP分析
    事後学修:変動相場制下の財政・金融政策の効果、資本移動規制の効果
第13回 為替政策
    事前学修:為替市場介入、不胎化・非胎化的介入、固定相場制下の財政金融政策の効果
    事後学修:通貨同盟と最適通貨圏の理論
第14回 開放マクロ経済と政策に関する理解度チェック
    事前学修:開放マクロ経済と政策に関する復習
    事後学修:チェックテストの不正解箇所の再確認
第15回 DD・AA分析(発展問題)
    事前学習:IS曲線・LM曲線の導出、スワン図(DD曲線とAA曲線)
    事後学習:DD・AA分析による財政金融政策の効果

後期(テキストの発展的トピックを踏まえて)
第1回 オリエンテーション(前期成績に基づく個人面談)
    事前学修:マンデル=フレミング・モデルによる金融財政政策の効果
    事後学修:開放経済にけるトリレンマ
第2回 国際金融を取り巻く難問(債務危機)
    事前学修:国際貸借取引の問題、ラテンアメリカの債務危機
    事後学修:新規貸付、協調融資、債務削減
第3回 国際金融を取り巻く難問(通貨危機)
    事前学修:通貨危機の第1世代モデル、第2世代モデル、第3世代モデル
    事後学修:投機アタック、通貨危機予防策
第4回 アジア通貨危機
    事前学習:アジア通貨危機の引き金要因、深化メカニズム、予防策
    事後学習:タイと韓国の通貨危機の類似点と相違点
第5回 国際金融危機(先進国)
    事前学習:借入れ制約、モラルハザード、、金融派生商品、金融加速度モデル
    事後学習:バブルとその崩壊のメカニズム
第6回 発展途上国の金融危機
    事前学修:流動性危機、モラルハザード、過剰債務問題、原罪仮説
    事後学修:発展途上国における対外借入に関する3つの問題
第7回 国際金融をめぐる論争
    事前学修:市場の失敗、政府の失敗、国際金融システムの再構築
    事後学修:外部性と公共財による市場の失敗
第8回 ギリシャ危機とEU
    事前学修:欧州通貨統合、ギリシャ財政危機
    事後学修:英国のEU離脱
第9回 国際通貨システム
    事前学修:国際通貨の分類、国際通貨に関する問題、貿易契約通貨の選択
    事後学修:円の国際化
第10回 人民元の国際化
    事前学修:中国の金融自由化、人民元のSDR構成通貨、アジアインフラ投資銀行
    事後学修:国際通貨の交替(人民元の国際通貨となる可能性)
第11回 中国の外貨準備保有行動
    事前学修:外貨準備保有に関する経験則ルール、新重商主義、ジョンズ効果、ホットマネー
    事後学修:中国における最適外貨準備保有水準
第12回 金利平価に関するパズル
    事前学修:フォワード・ディスカウト、ホームバイヤス、アノマリー
    事後学修:実証研究の役割と必要性
第13回 実質為替レートに関するパズル
    事前学修:バラッサ・サムエルソン効果、為替レートのパススルー、PPPパズル
    事後学修:中国におけるバラッサ・サムエルソン効果
第14回 グローバル・インバランス
    事前学修:貯蓄・投資バランス・アプローチ、2国モデル、貯蓄過剰論
    事後学修:中国における国際収支発展段階の推移
第15回 米国の経常収支赤字の持続可能性
    事前学修:経常収支の決定理論、金融資産の評価効果、ネットとグロスの資本フロー
    事後学修:ルーカスの逆説、経常収支と対外純資産、法外な特権


【予習・復習】

授業を受けるに際して、予習と復習をそれぞれ3時間と2時間以上の学習が必要である。


【授業関連科目】

ミクロ経済学、マクロ経済学、国際経済学、国際金融論、開発金融論、国際経済政策、経済数学


【成績評価方法・注意】

(成績評価方法)成績評価は出席状況(30点)、課題レポート(40点)・プレゼン発表(30点)を総合的に評価する。なお、課題レポートはコメントを付けて返却する。
(注意)ゼミナールの選択に際しては、サブゼミ(最初の講義時に日時を確定)を実施すること、また、大学祭の模擬店に参加することに留意してください。


【教科書】

著者:藤井英次 書名:コア 国際金融論 出版社:新世社


【参考書】

適宜指示する



シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
       

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
   

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段
学習目標(比率) 45% 5% 3% 1% 10% 7% 7% 16% 6%
評価手段(比率) 試験
小テスト
レポート 30% 20 3 2 5
成果発表 40% 25 2 1 1 5 2 2 1 1
受講態度 30% 5 5 15 5
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観

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