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貿易実務論II 2単位   経済 3年以上 経営 3年以上
3年以上        
岡本 幸男 後期1コマ クラス:  
実務経験 内容 家電メーカーの三洋電機において、ブラジル、シンガポール、米国・メキシコでの通算9年間の駐在を含む34年間に渡って、海外工場技術助成、国際業務(技術援助契約締結、生産移管、輸出管理など)及び海外営業を担った。また三洋電機退職後、現在まで17年間に渡り、海外ビジネスアドバイザーとして、中小企業の海外展開と国際化の支援を行なっている。特に、2011年から約4年間は、独立行政法人・中小企業基盤整備機構四国本部の海外販路開拓支援シニアアドバイザーとして、四国4県の約200社の中小企業を訪問して経営者より海外展開についての計画と課題について、聞き取りを行ない、その中から4社について、シンガポール(食品市場開拓2社)、タイ(産業機械の輸出)、ミャンマー(縫製工場設立)、ベトナム(縫製副素材の輸出)において、事業可能性調査(F/S)実施の支援を行なった。最近は、インドから薬剤の材料を輸入している中小企業に対して、インド企業との貿易取引交渉の支援を行なったり、金属プレス用順送金型をインドネシアに生産委託して日本に輸入している中小企業に対して貿易取引のアドバイスを行なっている。
授業との関連 三洋電機において家電製品の海外営業などの国際業務を担った経験と、中小機構の海外販路開拓支援シニアアドバイザー及び経営コンサルタント会社所属の海外ビジネスアドバイザーとして、中小企業の海外展開を支援した経験を基に、貿易取引・国際契約・海外生産の実態について言及し、海外ビジネス展開の観点から「貿易実務」についての理論的・実践的知識を教授する。

シラバス1

【授業の目的】

経営学部商学科に係る専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

受講生が受講後に次のようなことができるようになること。
(1)輸出入に関する貿易の実務と関連書類の知識を習得する。
(2)船積書類(船荷証券・送り状・梱包明細書)の書き方を習得する。
(3)英文売買契約書の読み方を習得する。
(4)貿易取引のコミュニケーションに必要な英文E-mailの基本として、初歩的な簡単な表現方法を習得する。
(5)貿易実務の基礎知識を踏まえた上で貿易事務の仕事に携わることができる。


【授業計画】

この講義は、対面時でも講義掲示板で教材と資料の配布やミニレポートの回収を行ないます。
オンライン対応時の授業方法:Zoom
講義日の5日前までに、具体的な指示を「講義掲示板」」から送信します。
毎回ミニレポートの提出が必要です。

1.外国為替(1)(外国為替と為替・外国為替相場・外国為替市場・対顧客相場)・英文E-mailの基本:Shipment
事前学修:教材の「外国為替の種類」「外国為替相場」「外国為替市場」「対顧客相場の体系」を読み込むこと
事後学修:「外国為替の種類」「外国為替相場」「外国為替市場」「対顧客相場の体系」の理解を深めること

2.外国為替(2)(変動要因・先物相場)・代金決済(1)(決済方法・為替手形)英文E-mailの基本:Shipment 練習問題
事前学修:教材の「変動要因」「先物相場の決まり方」、参考資料の「為替手形の記載内容」を読み込むこと
事後学修:「変動要因」「先物相場の決まり方」「為替手形の記載内容」の理解を深めること

3.代金決済(2)(信用状・信用状のしくみ・信用状記載事項)・英文E-mailの基本:Payment
事前学修:教材の「信用状を利用した貿易取引」、参考資料の「信用状」を読み込むこと
事後学修:教材の「信用状を利用した貿易取引」を見直して理解を深めること

4.代金決済(3)(信用状の種類・信用状の開設・信用状無しの決済)・英文E-mailの基本:Payment練習問題
事前学修:教材の「信用状無しの為替手形決済」、参考資料の「信用状開設依頼書」を読み込んでおくこと
事後学修:「信用状無しの為替手形決済」、「信用状開設依頼書」を見直して理解を深めること

5.輸出(1)(輸出実務の流れ・輸出書類の作成・通関、船積手続きの依頼)・英文E-mailの基本:Claim
事前学修:教材の「輸出取引の流れ」を読み込んでおくこと
事後学修:「輸出取引の流れ」をを見直して理解を深めること

6.輸出(2)(船積書類〔船荷証券・送り状・梱包明細書〕作成演習)・英文E-mailの基本:Claim練習問題 
事前学修:参考資料の「船荷証券・送り状・梱包明細書」を読み込んでおくこと
事後学修:船荷証券・送り状・梱包明細書の記述内容について見直して理解を深めること

7.輸出(3)(保税地域・コンテナ貨物・在来船貨物・輸出申告と輸出許可)英文E-mailの基本:日付・英語と米語
事前学修:教材の「輸出申告〜船積と書類の流れ」を読み込んでおくこと
事後学修:参考資料の「輸出申告と輸出許可」を見直して理解を深めること

8.輸出(4)(特定輸出申告制度・船積指図書・船荷証券・原産地証明書・船積通知)・英文E-mailの基本:金額表記
事前学修:参考資料の「船積指図書」「船積通知」を読み込んでおくこと
事後学修:「船積指図書」「船積通知」を見直して理解を深めること

9.輸出(5)(荷為替手形の買取手続き・航空貨物の輸出)・英文E-mailの基本:略語
事前学修:「荷為替手形の買取手続き」を読み込んでおくこと
事後学修:「荷為替手形の買取手続き」を見直して理解を深めること

10.輸入(1)(貨物到着案内・輸入取引の流れ・貨物の引取り・輸入ユーザンス)・英文E-mailの基本:実例文1
事前学修:教材の「輸入取引の流れ」を読み込んでおくこと
事後学修:教材の「輸入取引の流れ」を見直して理解を深めること

11.輸入(2)(貨物の荷受けと通関手続き・貨物のチェックと必要な書類)・英文E-mailの基本:実例文2
事前学修:参考資料の「輸入通関手続き」を読み込んでおくこと
事後学修:参考資料の「貨物の引き取り」を見直して理解を深めること

12.輸入(3)(保証状による引取・輸入申告・通関・航空貨物の引取)・英文E-mailの基本:実例文3
事前学修:教材の「保証状による引取」「輸入評価申告について」を読み込んでおくこと
事後学修:教材の「保証状による引取」「輸入評価申告について」を見直して理解を深めること

13.クレーム対応(運送クレーム・保険クレーム・貿易クレーム・法務クレーム)・英文E-mailの基本:実例文4
事前学修:参考資料の「クレーム」を読み込んでおくこと
事後学修:参考資料の「クレーム」を見直して理解を深めること

14.英文売買契約のドラフト作成における留意点(1)(支払い・引渡し・検品・所有権と危険負担・保険・契約解除)
事前学修:日本文を読み込んでおくこと
事後学修:英文を見直して理解を深めること

15.英文売買契約のドラフト作成における留意点(2)(言語と通知・不可抗力・譲渡・準拠法・完全合意・権利不放棄・分離可能性)
事前学修:日本文を読み込んでおくこと
事後学修:英文を見直して理解を深めること

16.期末試験


【予習・復習】

予習(2時間程度): テキストの次回該当箇所を読んで、問題点(疑問点)を整理しておくこと
復習(2時間程度): テキスト・参考資料・配布資料を見直して理解を深めること。


【授業関連科目】

国際取引論、貿易理論、外国為替論、貿易英語、国際経営論、外為法


【成績評価方法・注意】

成績評価方法: 試験とレポートの両方
出席を前提として、毎回の授業後に提出するミニレポート(60%)、期末試験(40%)で評価する。ミニレポートについては次回の授業開始時に全体の講評をする。




【教科書】

プリントを配布する



【参考書】

参考書を使用しない



シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
   

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
             

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
 

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段      
学習目標(比率) 40% 20% 20% 10% 5% 5%
評価手段(比率) 試験 40% 20 10 10
小テスト
レポート 60% 20 10 10 10 5 5
成果発表
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
     

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