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教育相談 2単位 2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上
2年以上        
前田 健一 前期1コマ クラス: 教職科目(教職コース生のみ)

シラバス1

【授業の目的】

「教職に関する科目」として、教職に求められる教育相談の意義と知識・技能およびカウンセリングの理論や技法の基本を習得することを目指すとともに、本学の教育目標である「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

この授業では、受講生が受講終了までに以下のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.学校における教育相談の意義および教育相談に関する基本的知識と技能を理解し、それらについて具体的に説明することができる。
2.不適応状態にある子どもやその保護者に対して教師が対応していくときに必要な考え方や対応方法、特にカウンセリングの理論や方法について学習し、具体例を挙げて述べることができる。
3.教育相談の具体的な進め方やそのポイントを身につけるとともに、学校内外での組織的な協力体制や連携のあり方について理解し、留意点等を具体的に述べることができる。


【授業計画】

(1)この授業は対面を基本とするが、対面かオンラインかにかかわらず、「講義掲示版」を通じて毎回の講義資料の配信を行う。
(2)オンライン対応時の授業方法はZOOMを使用する。授業日の前日までに具体的な指示を「講義掲示版」を通じて配信する。また、出席確認のために毎回「講義掲示版」を通じて小レポートを提出すること。


第1回:学校教育相談とは何か:学校における教育相談の意義と課題、教育とカウンセリング、生徒指導と学校教育相談の関係、教師の予防的かかわりと問題発生に対する対応
事前学修:教科書の第1章(p.1〜p.16)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第2回:カウンセリングの理論:カウンセリングの基本姿勢、カウンセリングマインドとは、受容・傾聴・共感的理解等のカウンセリング技法
事前学修:教科書の第2章(p.17〜p.27)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第3回:カウンセリングの方法と実際:カウンセリングに関する主な心理学理論、マイクロカウンセリングの基本的技法、教師のカウンセリング的関わりの実際
事前学修:教科書の第2章(p.27〜p.30)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第4回:児童・生徒の心理的問題の意味と発生メカニズム:児童期・青年期の発達的特徴と発達課題、児童期・青年期の心理的問題の意味と理解のポイント、不適応問題に対する対応の留意点
事前学修:教科書の第3章(p.31〜p.43)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第5回:児童・生徒理解の精神医学的な基礎:幼児期に表面化する障害、不安やストレスに関連した障害、対応・支援の留意点、チームワーク・ネットワーク・連携の取り方
事前学修:教科書の第4章(p.44〜p.58)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第6回:不登校の理解と対応:不登校のタイプ、不登校の一般的経過、不登校の要因と発生メカニズム、不登校支援の基本的姿勢と支援の留意点
事前学修:教科書の第5章(p.61〜p.75)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第7回:いじめの理解と対応:いじめの定義と実態、いじめ集団の四層構造、いじめのプロセス、いじめへの介入、いじめの予防
事前学修:教科書の第6章(p.76〜p.91)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第8回:発達障害の理解と対応:発達障害の定義と下位分類、発達障害と社会的不適応の側面、ワーキングメモリの視点から捉えた発達障害への支援のあり方
事前学修:関連書やインターネット等を用いて「発達障害」について事前に調べておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第9回:反社会的問題行動の理解と対応:児童・生徒の暴力行為の定義と実態、非行の心理的背景、社会的防衛と少年保護との対立・葛藤、非行の説明理論、反社会的問題行動に対する対応
事前学修:教科書の第8章(p.108〜p.120)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第10回:神経症的問題の理解と対応:強迫神経症等の神経症の種類と主な症状、子どもにおける神経症的問題の現れ方、問題の理解と対応についての基本的な考え方
事前学修:教科書の第9章(p.121〜p.134)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第11回:中途退学問題および虐待の理解と対応:高等学校中途退学の現状と課題、中途退学の予防、中途退学者に対する相談・指導のポイント、虐待の種類と定義、虐待発生のリスク要因、虐待の疑いのある児童・生徒に対する支援体制と支援のあり方
事前学修:教科書(p.166〜p.168)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第12回:学校における予防的・開発的な教育相談:開発的カウンセリングとは何か、構成的エンカウンター・グループ、アサーション・グループワーク、開発的カウンセリング実践の留意点
事前学修:教科書の第10章(p.135〜p.150)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第13回:保護者に対する援助:家族の発達課題、保護者に対する援助の基本姿勢、親子関係の援助の留意点
事前学修:教科書の第11章(p.151〜p.165)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第14回:教育相談の学校体制づくり:学校における教育相談体制の重要性、担任教師・学年会・教育相談担当教師・養護教諭・校長・スクールカウンセラー等の協力体制、教育相談の年間計画の作成、学校外の専門機関との連携
事前学修:教科書の第12章と13章(p.169〜p.199)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第15回:教員のメンタルヘルス:教員の病気休職者の現状と課題、メンタルヘルス不調の要因、教員の心理相談事例、教職員のメンタル・ケア実践例
事前学修:教科書の第14章(p.200〜p.213)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第16回:定期試験


【予習・復習】

予習(2時間程度)教科書の該当箇所を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(2時間程度)教科書と講義資料の内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に関連する事項について発展的に探究し、ノートに整理すること。


【授業関連科目】

生徒・進路指導の理論と方法
教育心理学1
教育心理学2


【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験とレポート両方
上掲の到達目標にどの程度到達したかを記述式の試験問題を作成して期末試験を実施し、その結果に基づいて評価する(配点は70点満点)。さらに、毎授業時に「小レポート」を課し、レポート内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(配点は30点満点)。なお次回の授業時に、レポート内容にみられた特徴的な見解や誤解についてコメントする。


【教科書】

著者:一丸藤太郎・菅野信夫編著(2002) 書名:MINERVA教職講座10学校教育相談 出版社:ミネルヴァ書房


【参考書】

著者:河村茂雄編著(2012) 書名:教育相談の理論と実際 出版社:図書文化


シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
             

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
       

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段    
学習目標(比率) 20% 20% 15% 15% 10% 10% 10%
評価手段(比率) 試験 70% 20 15 10 10 5 5 5
小テスト 30% 5 5 5 5 5 5
レポート
成果発表
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
   

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