シラバス1

【授業の目的】

（独立型）起業、後継だけでなく、就職しても、今後、絶対に求められる新事業を起こせる「起業力」を磨く。中でも「人」に関わる知識を増やす。
多くの著名経営者と接してきた教授（長田）と接することで、「人とは何か」、「企業とは何か」といった深い思考ができるようになる。
卒業論文を前提にした研究を通して、リーダー候補となるために不可欠な、企業家精神、論理的思考力を磨く。

【到達目標】

受講生は終了時までに次のようなことができるようになる。
１．ビジネスに関する情報量、知識が格段と増す。
２．ビジネスに関するメディアの情報を正しく読み解くことができるようになる。
３．経営学の理論と照らし合わせて、現実のビジネス現象を分析できるようになる。
４．現実のビジネスの息吹が実感でき、仕事に対するモチベーションが高まる。
５．仕事を通じての社会貢献意識が向上する。
６．就職できる人材になれるだけでなく、入社後も大きく羽ばたけるようになる。
７．「経営学を実践する力」が高まる。
８．ビジネスに関する専門知識、情報だけでなく幅広い教養が身につく。
９. 就職を有利に展開できるようになる。
10. コミュニケーションの重要性を認識できるようになる。
11. これからの時代、「起業」は日常になることが分かる。

【授業計画】

分かり易く言えば「起業」に関する授業である。起業家に少しでも興味があれば受講して欲しい。
アントレナーシップ論という横書き（英語）が講義名についているが、「起業家論」、もしくは、「企業家論」、「企業家精神」と表現したほうが分かり易いかもしれない。いずれにせよ、「起業」は、今や特別な人のものだけではなく「日常」になってしまった。
長田ゼミからは、在学中に会社を創業した「独立型起業家」を輩出した。とはいえ、起業力は、このような「学生起業家」や就職してから退職して会社を創業する「独立型起業家」だけに求められる資質ではない。
今や、会社に就職した後、サラリーマンを続ける中で、起業力に磨きをかけ独立しようとする人、社内で新規事業を起こす「社内起業家」、そして、親の事業を単に継承するだけでなく、新たな事業を起こそうとする新規事業創造型の「後継者」などにも、起業力が不可欠になってきた。こうした現代ビジネス潮流に対応するために、本講義では、幅広いニーズに応えられるように内容をアレンジして「アントレプレナーシップ」を教授する。
本講義は、とにかく、現実のビジネスが分かる、役に立つ、魂が揺すぶられる「ドクター・オサダ・オン・ステージ」である。つまり、毎回が長田のライブショー、トークショーといえよう。君も感動のステージを見に来ないか。毎回、たいくつ、とは無縁の芸（講義）を演じている。よって、シラバスには書いていない、驚くアドリブも飛び出す。
最大の特徴は、ビジネス・ジャーナリズム（ビジネス関連マスメディア）経験者と研究者（経営学）の二つの顔を持つ担当教員が、受講生にビジネス情報のシャワーを浴びさせ、それを単なる「ニュースの理解」に終わらせるのではなく、経営学の理論を用いればどのように説明できるかを講義する点にある。「日本経済新聞」だけでなく、ビジネス誌なども活用する。
基本的には下記の授業計画に沿って進めていくが、毎回、旬のビジネス情報をネタにするため、内容が変幻自在に変わることを了解しておいて欲しい。予期もしないことが起こるのがビジネスの世界である。講義は体系的に行うが、現実のビジネス自体は体系的に運ぶとは限らない。授業評価アンケートにある「シラバス通りに授業が行われたか」という質問があるからと言って誤解しないで欲しい。
テキストや配布資料は予習・復習用であり、すでに読んでいるものとして講義を進める。
Q&Aセッションを設け、理解度を確認した上で、分からない点について懇切丁寧に答えていく。
　せっかく、1時間×15回＋予習・復習で計2時間×15回、を割くのだから、成果に結びつけるほうが時間の有効活用になる。
　出席して問題意識を持たずに聞いているだけでは、本講義を受けても効果は半減する。逆に積極的に本講義に取り組めば、あなたのキャリア意識だけでなく人生観が良い方向に大きく変わることだろう。

以下、各回の概要を書いているが、『心に響く名経営者の言葉』に言及しながら、講義を進めていく。理論だけでなく言葉を重視し、魂をゆさぶる講義を展開したい。

1.「社長に経営学など必要ない」は本当ですか。
第1章 アントレプレナーシップの基礎理論


2.「社長は金の亡者」なのでしょうか。
第2章 アントレプレナーシップの社会的意義

3.「世の中はきれいごとじゃないんだ」と言っている社長は成功しますか。
第3章 アントレプレナーシップと倫理教育

4.僕も、私も「起業家」になれますか。
第4章 独立アントレプレナー

5.「同族企業の後継者」の社長は「独裁者」でしょうか。
第5章 ファミリー・アントレプレナー

6.サラリーマンになると起業できないのでしょうか。
第6章 コーポレート・アントレプレナー

7.在学中に「起業家」になってみませんか。
第7章 アカデミック・アントレプレナー

8.「社会に貢献したい」という気持ちは分かりますが、甘くはないぞ。
第8章 ソーシャル・アントレプレナー

9.会社をつくるだけならバカでもできる。持続的に成長させるにはどうすればいいのですか。
第9章 誕生・成長初期のアントレプレナーシップ

10.「儲かる会社」を実現するには誰と付き合えばいいのですか。
第10章 成長期のアントレプレナーシップと外部資源

11.自分（自社）の長所に気づいていないのは人も会社も同じ。
第11章 成長期のアントレプレナーシップと内部資源

12.「長続きしている会社」の良し悪し。
第12章 長寿企業とアントレプレナーシップ

13.「あの人は…人だから」などと言っている時代ではない。
第13章 アントレプレナーシップとエスニック・マイノリティ

14.海外進出しない会社は、生き残れないのですか。
第14章 グローバル・アントレプレナーシップ

15.「エコシステム」って聞くけれど、環境問題のことではないよ。
第15章 アントレプレナーシップとエコシステム

（事前学修と事後学修＝各回とも同じ。）
・事前学修：
各回で扱う章を事前に読んでおくこと。講義はその章を読んでいるものとして進める。
「日本経済新聞」や主要ビジネス誌を毎日読み、経営に関する情報量を増やす。

・事後学修：
ビジネスの現実と経営学の理論の両視座から、その講義で扱った章をまとめ、データとして保存しておくこと。そのデータを編集し、期末レポートとして提出してもらう。期末になってから一挙に書こうと思ってもできないもの。事後学修とは、毎日こつこつと積み重ねることを意味する。

（注）事前学修、事後学修は、各省ごとにおいて同じく実行せよ。

【予習・復習】

予習：1時間　テキストや指示した記事を熟読しておくこと。方法は初回講義で説明する。
復習：1時間　講義ノートを作製し頭の中を整理する。

【授業関連科目】

経営学2、人的資源管理論をはじめとする経営学部の全専門科目。

【成績評価方法・注意】

レポート（CP1専門知識50％、CP1思考力40％、CP1判断力10％）と受講姿勢（CP1専門知識30％、CP1思考力30％、CP1判断力40％）。適宜、Q&Aセッションを設け、質問に答えフィードバック。レポートについても寸評する。
注意：他の科目と同様、出席は当たり前。顔を出しているだけで給料をくれる会社がどこにあるか。前向きな姿勢を見せ、発言、行動し、良い結果（レポート、発言）を出さなければ出席している意味がない。居眠り、私語のような組織（クラス）のモチベーションを落とす行動、無断欠席は言語道断。「社会人（特にビジネスパースン）の基準」をすべての点で適用する。不遜な態度、ビジネスマナーに反する行為は一切許さない。「行動、思考は積極的であれ、心、言葉は謙虚であれ」。

【教科書】

著者：山田 幸三, 、江島 由裕 (編著）　書名：1からのアントレプレナーシップ　出版社：中央経済社（ 碩学舎）
著者：長田貴仁他　書名：セコム　出版社：出版文化社

【参考書】

シラバス2

【授業形態】

【授業方法】

【受講生のPC等使用】

【初年次教育】

【接続科目】

【評価(方法)手段】