シラバス1

【授業の目的】

地方自治体は、税や地方債を財源として公共サービスを供給しており、私たちの生活に欠かせません。本講義では、自治体の財政状況を１枚のシートにまとめた「決済カード」を利用して、中・四国地方の市町村の財政状況・公共サービス水準を分析します。
経済学部の専門科目として、本学の教育目標である「幅広い学術の振興」に貢献することを授業目標とする。

【到達目標】

本講義の到達目標は以下の通りです。
　１.地方自治体の役割について説明できる。
　２.財政分析に必要なデータの見つけ方・読み方・グラフの描き方を習得する。
　３.「あなたのまち」の財政状況、健全性について解説できる。

【授業計画】

授業形態：講義＋実習
授業方法：能動型（アクティブラーニング）

本講義は、講義とグループワークの２部構成です。
講義では、地方財政に関する基礎理論と自治体予算の仕組みについて解説します。
グループワークでは、中・四国地方の実際の市町村データをもとに作業をしてもらいます。

１．ガイダンス
　　　講義の進め方、グループワーク、成績評価について説明します。

２．地方自治体の役割
　　　財政の３機能
　　　中央政府と地方政府の関係

３．地方自治の基礎理論
　　　オーツの地方分権理論、足による投票など代表的な理論を学ぶ。

４．地方自治体の歳入と歳出
　　　決算カードをもとに、実際の地方自治体の財政状況を確認します。
　　　グループワーク（決算額の推移）（経常収支比率）
　
５．地方の歳入（１）
　　　歳入の体系、４大財源について解説します。
　　　グループワーク（歳入の構成比）

６．地方の歳入（２）
　　　地方交付税の仕組みについて解説します。
　　　グループワーク（財政力指数）

７．地方の歳入（３）
　　　地方債の制度、問題点について解説します。
　　　グループワーク（実質公債費比率）（将来債務比率）

８．地方の歳出（１）
　　　歳出の項目について解説します。
　　　グループワーク（目的別歳出の推移）

９．地方の歳出（２）
　　　調べたい行政分野から自治体をみる
　　　グループワーク（教育費、民生費、普通建設事業費など）

10.地方の歳出（３）
　　　自治体の経費について調べる
　　　グループワーク（基準財政需要額の推移）

11.地域分析（１）
　　　地域特性を把握する
　　　グループワーク（長期人口推移、コーホート分析）

12.地域分析（２）
　　　地域特性を把握する
　　　グループワーク（従業・通学分析、経済センサス）

13.グループワークの成果報告（１）
　　　地域間の比較をするため、各グループにプレゼンをしてもらいます。
　　　グループワーク（報告資料作成、役割分担）

14.グループワークの成果報告（２）
　　　グループワーク（プレゼンテーション）

15.まとめ

予習（１時間程度）講義終了後に、次週の予習プリントを配ります。

※受講者は最大で７０名です。　

【予習・復習】

【授業関連科目】

地域政策

【成績評価方法・注意】

レポート、討論・プレゼン
講義内容に基づき、毎回レポートを提出する。15回の提出内容から評価する。
授業での貢献に応じて、加点します。
なお、グループワークに非協力的な者には単位を出さない。
グループワークを３回以上欠席した者には、単位を出さない。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する

シラバス2

【授業形態】

【授業方法】

【受講生のPC等使用】

【初年次教育】

【接続科目】

【評価(方法)手段】