シラバス1
【授業の目的】
法学部の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること、とりわけ法学の分野において「社会事象を分析し、解決できる能力を備える」ために、法解釈の社会的妥当性を支える紛争過程への鋭い洞察力と問題の発見・分析能力を獲得することを授業目標とする。
【到達目標】
受講生が受講終了までに次のような能力を獲得することが到達目標である。 1.法が市民の日常的交渉・紛争活動の上に成立していることを具体的に説明できる。 2.紛争過程における合意形成の意義と「良き合意」のための技法を説明できる。 3.紛争処理過程における規範適用・利益調整・当事者支援の違いと相互関係を説明できる。 4.裁判とADR(裁判外紛争処理)との連続性と相補的関係を理論的に説明できる。 5.我が国におけるADR利用の実際とその意義を、例を挙げて説明できる。 6.今日の裁判利用行動の多様化の意義を司法システムの中に位置づけて説明できる。
【授業計画】
1.法と社会との関係を知る:「紛争」および「紛争処理」をキーワードとして法過程を理解する 2.交渉・紛争の動態を理解する(1):交渉過程における合意の意義を考える 3.交渉・紛争の動態を理解する(2):紛争過程の特徴を理論的に整理し理解する 4.紛争処理過程を理解する(1):紛争処理のしくみを理解する 5.紛争処理過程を理解する(2):ADR(裁判外紛争処理)の歴史と機能を学ぶ 6.紛争処理過程を理解する(3):ADRの多様性を具体的に理解する 7.紛争処理技術を学ぶ(1):当事者間交渉の援助技術を学ぶ 8.紛争処理技術を学ぶ(2):相談・調停・仲裁の理論と技法を学ぶ 9.裁判過程の実際を知る(1):裁判利用の現状を学び、裁判を司法システムの中に位置づける 10.裁判過程の実際を知る(2):裁判制度の構造的諸問題を考える 11.裁判の紛争解決機能を理解する(1):裁判と裁判所内ADRとの役割分業を考える 12.裁判の紛争解決機能を理解する(2):少額紛争を裁判で解決することの可能性と問題を考える 13.紛争解決と権利保障との関係を理解する:権利保障システムとしての司法の役割を考える 14.新しい権利の形成過程を理解する:裁判とADRを通じた権利形成の動態を理解する 15.法と社会の関係を整理する:「紛争」を通じて社会関係が調整される過程を理論的に確認する
【予習・復習】
各講義につき、30分の復習および30分の予習が必要である。予習すべき内容については、各回の講義において指示する。復習については、各回配布の資料および講義中記述したノートを点検し、理解度を確認すること。
【授業関連科目】
法哲学、民法、民事訴訟法
【成績評価方法・注意】
上掲の到達目標にどの程度達したかを複数回の小テスト(35%)と最終テスト(40%)、および受講態度(25%)により評価する。小テストにより各項目別の知識と理解を確認した上で、最終テストにより総合的な論点の理解度を評価する。
【教科書】
教科書を使用しない
【参考書】
著者:和田仁孝他 書名:交渉と紛争処理 出版社:日本評論社
シラバス2
【授業形態】
【授業方法】
受動型 |
アクティブラーニング |
フィールドスタディ |
問題解決型 |
その他 |
○ |
○ |
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【受講生のPC等使用】
PC・タブレット (教室に備付) |
PC・タブレット (学生自身が準備) |
スマートフォン |
その他 |
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【初年次教育】
【接続科目】
【評価(方法)手段】
評価(方法)手段 |
学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
CP1 |
CP2 |
CP3 |
CP4 |
CP5 |
CP6 |
CP7 |
CP8 |
CP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
評価(方法)手段 |
○ |
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○ |
○ |
○ |
○ |
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○ |
学習目標(比率) |
60% |
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10% |
10% |
10% |
5% |
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5% |
評価手段(比率) |
試験 |
40% |
40 |
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小テスト |
35% |
20 |
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10 |
5 |
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レポート |
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成果発表 |
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受講態度 |
25% |
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10 |
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5 |
5 |
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5 |
その他 |
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対応するディプロマ・ポリシー(DP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
DP1 |
DP2 |
DP3 |
DP4 |
DP5 |
DP6 |
DP7 |
DP8 |
DP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
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