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思考の論理的形式II 2単位 1年以上 経済   経営 1年以上
1年以上        
九鬼 一人 前期1コマ クラス:  

シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け:DO2一般知識、DP5会話力・文章力、DP6意欲・責任感
 思考の論理的形式Iでは命題論理学・述語論理学の応用について学び、論理的な文章を執筆する能力を養います。授業は、野矢茂樹、『新版 論理トレーニング』産業図書に準拠しています。思考の論理的形式Iと独立して修得できますから、興味ある人はHPを覗いてみて下さい。幅広く深い教養を養うことを眼目とする。

【到達目標】

文章の前後の内容を明確に意識して、作文する能力を養うことができる。
1.ない・かつ・または・ならば等の接続詞・否定詞(これを論理的結合子と呼ぶ)の基本的な働きを習得できる。
2.ド・モルガンの法則、逆・裏・対偶といった基本的な概念を学ぶことができる。
3.対偶・推移律を用いて推論連鎖を行うことができるようになる。


【授業計画】

一、授業の位置付け:CP2一般知識、CP5会話力・文章力、CP6意欲・責任感
二、授業形態:講義
三、授業方法:受動型

1. 接続関係のトレーニング一歩前 広い意味の「論理」とは言葉と言葉の関係である
   http://www.osu.ac.jp/~kazuto/kyouyouenshuu/page001.htm
   タコは8本足である。チョウはタコではない。故にチョウは8本足でない。これは論理的な推論   と思いますか。
2〜4では、まず文章読解の基礎として、文章の前後関係を明示する接続詞・指示詞の用法を主に学びます。作文の技術を学ぶための初歩です。
2. さまざまな接続関係 解説・根拠・(例示)
   教科書:野矢茂樹(2006)第1章
3. さまざまな接続関係 付加と転換
   教科書:野矢茂樹(2006)第1章
4. 接続の構造 接続構造の分析
   教科書:野矢茂樹(2006)第2章
   教科書の練習問題をベースにしますが、若干教科書の読みに違和感を覚えるところもありま   すから、HPの問題で代替します。
   解説〔主張の意味を分かりやすく噛み砕く〕・根拠〔主張の理由を提示する〕は、文章中でま   とまり・補強を与える働きをする車の両輪。
   車の方向調整をするのが、付加・転換(かな?)。
5〜8では、特に根拠の接続関係に注目してトレーニングを行う。根拠は意味の観点からと事実の観点から論じることができる。前者が演繹に係るものであり、後者が推測に係るものである。
5. 論証を評価する 根拠(意味規定・事実認識・価値評価)
   教科書:野矢茂樹(2006)第4章 インターネット検索注意・書誌事項の挙げ方
   根拠・導出・結論のうち根拠について学ぶ。
6. 導出の適切さ
   教科書:野矢茂樹(2006)課題問題を班毎に解く
   あえて反論することによって、導出の適切さが試される。そのさい、前提を認めて結論を否定   するというトレーニングが有効である。
7. 演繹と推測のちがい 隠れた原因・統計処理
   教科書:野矢茂樹(2006)第5章
   演繹と推測の特質を学ぶために課題を解く。
8. 仮説を評価する 
   教科書:野矢茂樹(2006)第5章
   科学方法論で扱われる仮説形成を学び、柔軟に仮説を構想してみる。
9〜14では、演繹に関する基礎的な決まりを学ぶ。
9. 演繹1 否定とドモルガンの法則
   教科書:野矢茂樹(2006)第7章
   ド・モルガンの法則は頻出事項です。よく復習しておきましょう。
10.演繹2 述語論理学の基礎
   教科書:野矢茂樹(2006)第7章
11.演繹3 逆・裏・対偶 「のときだけ」の文法
   教科書:野矢茂樹(2006)第8章
   「のときだけ」を、逆・裏・対偶と混同する人がいますが、くれぐれも混同しないよう。
12.演繹4 条件連鎖のトレーニング
   教科書:野矢茂樹(2006)第8章
13.小復習 
   小テストhttp://www.osu.ac.jp/~kazuto/sub2.html
   JAVAを使い、双方向の質疑応答を試みる。
14.推論の技術
   教科書:野矢茂樹(2006)第9章 予習してくること
まとめの意味で文章の書き方のスピリッツに言及する。
15.異論と批判
   教科書:野矢茂樹(2006)第10章 有事法制案の新聞論評を検討する

 


【予習・復習】

予習一時間:HPその他で予習ののこと。
復習三時間:配布資料をよく読むこと。


【授業関連科目】

思考の論理的形式I・法と論理I


【成績評価方法・注意】

 毎時間の小レポート:授業で課した発展学習の宿題=8:2。平常点は小レポート+宿題の勉強のすすめ(一般知識・意欲として評価)、をもとに計算する。フィードバックとして簡単なコメントを小レポートにつけ、次回に返却する。以上のような得点配分で自分なりの論理的考察能力が身についているか、また考察を適切に表現できているか、という観点から成績を評価する。学期末には試験を実施せず小レポート+発展学習のみで評価する。


【教科書】

著者:野矢茂樹 書名:『新版 論理トレーニング』 出版社:産業図書


【参考書】

適宜指示する



シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング フィールドスタディ 問題解決型 その他
       

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
       

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段            
学習目標(比率) 15% 80% 5%
評価手段(比率) 試験
小テスト
レポート 95% 15 80
成果発表
受講態度
その他 5% 5
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
                 

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