シラバス1
【授業の目的】
全学共通の教養科目として、本学の教育目標である「社会的人材の育成」に貢献すること。
【到達目標】
受講生が受講後に次のようなことが出来るようになること。 1.個人主義思想を、自分自身を主体的に生きるという自己の問題と関連付けて理解できる。 2.明治期日本がとった、西洋近代化の意味と功罪を知ることにより、この近代化が現代の日本にもたらしている諸問題を分析し、いまの自分たちの問題として考えることができる。
【授業計画】
授業形態:講義 授業方法:受動型
1.漱石の思想を学ぶ前に、各自の漱石に対して抱いているイメージや知っていることを出し合う 2.漱石の実際の生い立ちを理解し、生い立ちの特殊性とそこから生まれたと考えられる精神を理解する 3.漱石の講演「私の個人主義」が語られた背景(時代と場所)の特色を考える 教科書:『私の個人主義』第5章 4.漱石の学習院との係わりと、その後の経歴における教育精神を理解する 教科書:『私の個人主義』第5章「まえおき」 5.英文学者としての漱石の煩悶と、英国留学の意味を考える 教科書:『私の個人主義』第5章「前段」 6.英文学の研究上得た「自己本位」とはどのようなものかを理解する 7.「自己本位」の思想獲得が漱石に与えた影響を考える 8.「自己本位」の思想によって構想された、『文学論』の意味を考える 参考書:夏目漱石著『文学論』の「序」 9.「自己本位」の思想が、研究上の考えから生きる上での思想に変換して行く意味を考える 10.漱石の作家活動に大きく影響した正岡子規との関係を理解する 11.「自己本位」思想を中心とする個人主義思想の持つ危険性を理解する 12.個人主義思想を主張するために必要な考え方(権力と義務・金力と責任)を理解する 教科書:『私の個人主義』第5章「後段」 13.漱石の定義する「開化」の実態をつかみ、開化一般とはどのような現象かを理解する 教科書:『私の個人主義』第2章「現代日本の開化」の「前段」 14.「開化」の発展の結果もたらされる、漱石が「一大パラドックス」と呼んだものを理解する 15.明治期日本の開化に存在する特殊な問題点とは何かを理解する 教科書:『私の個人主義』第2章「現代日本の開化」の「後段」 16.定期試験
【予習・復習】
次回の講義内容に該当する、漱石の第一次資料(テキスト)の範囲を出来るだけ自力で読解してくること(予習)と、講義で学んだことを、自分の読解と比較しながら、理解を深める復習をする。
【授業関連科目】
現実世界と文学
【成績評価方法・注意】
試験のみ。出席をとる。三分の二以上出席すること。
上掲の到達目標にどの程度達したかを、記述式問題で試験し、評価する。
【教科書】
著者:夏目漱石著 書名:『私の個人主義』 出版社:講談社学術文庫
著者:夏目漱石著 書名:『硝子戸の中』 出版社:岩波文庫
【参考書】
適宜指示する
著者:小宮豊隆著 書名:『夏目漱石』 出版社:岩波書店
著者:荒正人 書名:『漱石研究年表』 出版社:集英社
シラバス2
【授業形態】
【授業方法】
受動型 |
アクティブラーニング |
フィールドスタディ |
問題解決型 |
その他 |
○ |
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【受講生のPC等使用】
PC・タブレット (教室に備付) |
PC・タブレット (学生自身が準備) |
スマートフォン |
その他 |
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【初年次教育】
【接続科目】
【評価(方法)手段】
評価(方法)手段 |
学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
CP1 |
CP2 |
CP3 |
CP4 |
CP5 |
CP6 |
CP7 |
CP8 |
CP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
評価(方法)手段 |
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○ |
○ |
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○ |
○ |
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学習目標(比率) |
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30% |
30% |
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30% |
10% |
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評価手段(比率) |
試験 |
95% |
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30 |
30 |
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30 |
5 |
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小テスト |
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レポート |
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成果発表 |
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受講態度 |
5% |
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5 |
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その他 |
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対応するディプロマ・ポリシー(DP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
DP1 |
DP2 |
DP3 |
DP4 |
DP5 |
DP6 |
DP7 |
DP8 |
DP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
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