【授業の目的】

雇用社会のルールである労働法のうち、労働契約の基礎および労働契約の成立・展開・終了をめぐる諸問題を社会に出てからも役立つ形で学生に伝えることを目的とする。

【到達目標】

受講生が授業終了時までに次のようなことができるようにすることが到達目標である。
１．企業との雇用関係の基礎である労働契約のメカニズムと各人の雇用関係上の権利義務を理解できるようにする。
２．採用内定に始まり退職するまでのワーキングライフの流れを法的観点から理解できるようにする。
３．授業で得た法的知識を企業等で実際にあるいは実践的に使えるものとするようにする。
４．企業における雇用関係において各人の権利義務が守られトラブルが起こらないように、あるいはトラブルが起こったときには適切に解決できるような応用力を習得する。

【授業計画】

第1回　労働契約の基礎理論
　教科書：三井『基本労働法１』１０８頁〜１２６頁
第2回　労働契約上の権利義務１
　教科書：三井『基本労働法１』１２７頁〜１４２頁
第3回　労働契約上の権利義務２
　教科書：三井『基本労働法１』１４３頁〜１５３頁
第4回　懲戒処分
　教科書：三井『基本労働法１』１５４頁〜１７０頁
第5回　労働契約の成立過程・採用・採用内定・試用
　教科書：三井『基本労働法１』７３頁〜１０７頁
第6回　配転
　教科書：三井『基本労働法１』１７１頁〜１８２頁
第7回　出向・転籍
　教科書：三井『基本労働法１』１７２頁〜１９４頁
第8回　労働者派遣
　教科書：三井『基本労働法１』１９５頁〜２１１頁
第9回　合併・事業譲渡・会社分割と労働者の地位
　教科書：三井『基本労働法１』２１２頁〜２１９頁
第10回　休職・昇進・昇格・降格
　教科書：三井『基本労働法１』２２０頁〜２２９頁
第11回　解雇１
　教科書：三井『基本労働法１』２３０頁〜２４３頁
第12回　解雇２
　教科書：三井『基本労働法１』２４４頁〜２５５頁
第13回　変更解約告知・短期労働契約の更新拒絶
　教科書：三井『基本労働法１』２５６頁〜２６９頁
第14回　定年・辞職・退職
　教科書：三井『基本労働法１』２７０頁〜２７９頁
第15回　労働関係終了後の保護・転職をめぐる法的トラブル
　教科書：三井『基本労働法１』２８０頁〜２８５頁
予習（集中講義なので事前に合計して１５時間程度）テキストをあらかじめ読んでおくこと
復讐（集中講義なので毎日授業終了後４時間程度）テキスト・レジュメ・ノートでその日にやった内容を確認しておくこと

【授業関連科目】

雇用社会と法２、雇用社会と法３

【成績評価方法・注意】

試験のみ

【教科書】

著者：三井正信　書名：『基本労働法１』　出版社：成文堂
著者：三井正信　書名：講義プリント　出版社：毎回配布する

【参考書】

参考書を使用しない