【授業の目的】
学芸員課程の基礎科目(必修科目)である生涯学習概論を学ぶことによって、本学の建学の精神である「中正な思想を涵養し、広い視野を持って社会に貢献する人物の養成」の達成を目指すことに寄与する。
【到達目標】
人々の学習要求は多種多様であり、「いつでも、どこでも、だれとでも、なんでも学ぶことのできる社会づくり」が求められており、生涯学習推進者にその社会づくりに果たす役割が求められている。 よって、次の内容を熟知し、実践できる推進者としての資質を高める。 1.生涯学習の推進が現代社会に果たす役割・意義について理解する。 2.生涯学習推進者としての人間性と熟知すべき知識・技能・実践力を身につける。 3.生涯学習推進システムを理解する。 (1)社会教育と学校教育の鎖。 (2)発達段階における学習機会とその内容と学習方法や場所 4.生涯学習関連施設の実態と教育機能の役割について知る。 (1)生涯学習推進者の具体的な活動例。 (2)生涯学習関連施設の運営・企画の実態等。 5.生涯学習推進進行政について知る。 以上、生涯学習推進活動の基礎となるノウハウを身につける。
【授業計画】
[A]授業形態:講義/授業方法:受動型 [B]授業形態:演習/授業方法:能動型 [C]授業形態:実習/授業方法:問題解決型(PBL)
1.生きる力と生涯学習 人生万事塞翁が馬ならぬ「篤翁の汗」と題した人生年表[A] 2.生涯学習誕生の社会的背景 県社会教育委員の会議(提言)[A] 中央教育審議会答申 [A] 3.生涯学習の基本的な考え方 生涯学習の推進とふるさと地域学習[A] 21世紀の生涯学習のまちづくり・福沢諭吉に学ぶ[A] 生涯学習とボランティア活動の意義[A] 4.生涯学習時代を迎えた社会教育の課題(1) これからの家庭と教育[A] 現代の家庭の絆を考える[A] 5.生涯学習時代を迎えた社会教育の課題(2) 人間教育と望ましい教師像[B] 6.生涯学習時代を迎えた社会教育の課題(3) 人間教育と望ましい教師像[B] 7.生涯学習時代を迎えた社会教育の課題(4) 青少年社会教育施設での実践[C] 8.人権教育と社会教育、そして生涯学習(1) 私の歩んだ道(特別支援教育)[A] 暮らしの中の身近な人権問題[A] 9.人権教育と社会教育、そして生涯学習(2) 住民参加型の教育・啓発活動[B] 人権教育の各分野における取り組み[B] 10.人権教育と社会教育、そして生涯学習(3)御巣鷹山に教わる人権[A] 11.学芸員としてものの見方を先輩に学ぶ 絵画の中に何を見るか [B] 皇后さまのプレゼント [B] 12.深い洞察力と幅広い見識(1)文化をつくるもの[A] アンパンマンと正義[A] IS THERE A SANTA CLAUS[A] 13.深い洞察力と幅広い見識(2)アマチュアとプロ[A] 毀誉褒貶人にあり、出処進退我にあり[A] 人質に課したむごい教育とは[A] 14.子ども達よ 良き人生を(1)父の思い出(教え)[A] 母の思い出(教え)[A] 15.子ども達よ 良き人生を(2)大自然の法則のままに[A] 今、光っていたい[A] *予習・復習について 予習:「○翁、○媼が○」と題して、個人年表をつくりながら授業に望む。 復習:20歳までに家族に教わった人間の生き方を「遺言」としてまとめる。
【授業関連科目】
教育学
【成績評価方法・注意】
成績評価方法:レポートのみ テーマ「認知症などの高齢者の介護問題について、私はこう考える。」といった解決が難しい現代の社会問題に対する意見をレポートの形で提出(原稿用紙4〜5枚程度)を求める。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
適宜指示する
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