【授業の目的】

多岐に渡る生命倫理関連事件等のうちのとくに基本的なものを理解する。

【到達目標】

生命倫理関連事件等を素材として「ものの考え方」を身につける。本演習のせいで病院に行くのが恐くならないよう、望む。

【授業計画】

授業形態：演習　授業方法：能動型（アクティブラーニング）

〔前期〕
１．ニュルンベルク裁判とヘルシンキ宣言
２．法と倫理の関係如何
３．生命倫理基本法構想
４．内部告発をめぐる法と倫理
５．国民優生法・優生保護法・母体保護法
６．新型出生前診断と人工妊娠中絶
７．テリー・シャイボ事件（安楽死）
８．キボーキアン事件（安楽死）
９．山内事件（安楽死）
10．カレン・クインラン事件（安楽死）
11．東海大医学部付属病院事件（安楽死）
12. 京北病院事件（安楽死）
13. 川崎協同病院事件（安楽死）
14. ナッシュ事件（救世主兄弟）
15. タスキギー梅毒実験とグアテマラ梅毒実験
〔後期〕
１．熊大医学部付属病院事件（誇大広告患者死亡）
２．福島県立大野病院事件（産婦死亡）
３．東京女子医大付属病院事件（心臓手術後患者死亡）
４．東京女子医大付属病院プロポフォール投与事件（投与後患者連続死亡）
５. 慈恵医大青戸病院事件（腹腔鏡手術後患者死亡）
６．群馬大付属病院事件（腹腔鏡手術後患者連続死亡）
７．千葉県がんセンター事件（腹腔鏡手術後患者連続死亡）
８．東京医科大事件（リピーター医師による手術後連続死亡）
９．東京医科大八王子医療センター事件（移植患者連続死亡）
10. KIFMEC事件（移植患者連続死亡）
11．東大医科研患者死亡事件（エホバ輸血拒否）
12．川崎事件（エホバ輸血拒否）
13. 金沢医大事件（電子カルテ組織的改ざん）
14. 金沢大医学部付属病院事件（無断臨床試験）
15. 東北大医学部付属病院事件（無断遺伝子解析）

※予習・復習について
　全員が事前に下調べをする。報告担当者（及びその補助者）はスライドないしレジュメ　を作成し、ゼミでの討論を踏まえて、報告書を作成する。

【授業関連科目】

医療と法、刑法、民法、憲法

【成績評価方法・注意】

試験なし。
出席状況、受講態度、上記報告書等から総合的に評価する。
遅刻と私語は、犯罪ではありませんが、おやめ下さい。

【教科書】

著者：粟屋剛ほか　書名：生命倫理学講義スライドノート　出版社：ふくろう出版

【参考書】

著者：粟屋剛ほか　書名：シリーズ生命倫理学　全２０巻　出版社：丸善