【授業の目的】
本講義は法学部の専門科目として、「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に資するものである。講義では、近現代ヨーロッパ政治史の大きな流れを踏まえて、19世紀中頃から20世紀初頭までの西ヨーロッパ諸国の政治構造と政治過程の変化・変遷を中心に分析し、考察する。
【到達目標】
到達目標は以下の通りである。 1 近(現)代ヨーロッパ政治史の基本的な流れを説明できる。 2 自由主義の展開・変容過程を説明できる。 3 民主化過程を説明できる。 4 労働運動および社会主義の展開過程を説明できる。 5 ナショナリズムや国家の役割の変化について説明できる。
【授業計画】
授業形態:講義 授業方法:受動型
1 ガイダンス ― 講義のねらい、方法、評価などについて 2 近現代西欧政治史の分析枠組み(1)― ポリアーキー論の視点から 3 近現代西欧政治史の分析枠組み(2)― 政治運動の視点から 4 イギリスの名誉革命と議会主権 5 フランス革命とその後の展開 6 19世紀中頃の政治構造 ― 自由主義と保守主義 7 自由主義の展開と急進主義(ラディカリズム) 8 ナショナリズムと「国民国家」(1)― 国家とネイション 9 ナショナリズムと「国民国家」(2)― イタリアとドイツの国家統一 10 労働運動と社会主義の展開と多様性(1)― ドイツを中心に 11 労働運動と社会主義の展開と多様性(2)― イギリスを中心に 12 自由主義国家の変質(1)― 保護主義への転換と初期社会政策 13 自由主義国家の変質(2)― 帝国主義論 14 大衆民主主義の成立から危機へ 15 全体のまとめ
予習(2時間程度):プリント・資料などを読み、受講準備をしておくこと。 復習(2時間程度):講義内容の整理と必要に応じてレポートの作成。
【授業関連科目】
【成績評価方法・注意】
成績評価方法:試験とレポート両方 特定の課題についてのレポートと最終試験との両方によって総合的に評価する。詳細は初回の講義で説明する。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
適宜指示する
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