【授業の目的】
本学の教育理念である「専門学術の振興」を中心に、経理的(原価計算)センスを身につけた「社会的人材の育成」を目標とします。本講義では、身近 な話題をも取り入れながら、伝統的な原価計算を始め、最近の原価計算/原価管理及びグローバル化が原価計算/原価管理への影響について、欧米、中国の事例 などにより、原価計算/原価管理の発展を理解することを目標にしています。
【到達目標】
本講義に熱心に取り組むことにより、次のことが理解可能になり、また原価計算(管理)の応用が可能になることを目指しています。 1.意思決定のための原価概念の多様性とその内容を理解できます。 2.直接原価計算、標準原価計算を理解し応用出来ます。 3.日本的原価管理やグローバル化との関係で、原価計算・原価管理の最近動向を理解できます。
【授業計画】
授業形態:講義+演習 授業方法:受動型+PBL 「たかがコスト、されどコスト」といわれる原価計算の最近の動向と原価管理の視点からの応用に焦点をあて、それらの内容を理解できるようになることを目標にしています。なお必要に応じて、DVDや新聞記事による現実の「原価(コスト)」の実態に触れる予定です。
第1回:講義へのイントロダクション−原価計算と原価管理の関係 第2回:意思決定のための原価計算、原価管理とは? 第3回:意思決定のための原価概念 第4回:原価維持としての標準原価計算 第5回:PDSと原価差異分析の意義と方法 第6回:原価企画 第7回:原価改善と現場管理 第8回:ABC/ABM 第9回:ライフサイクル・コストマネジメント 第10回:品質コストマネジメント 第11回:ミニ・プロフィットセンター 第12回:環境コストマネジメント 第13回:グローバル化と業績評価 第14回:グローバル化と原価計算/原価管理 第15回:まとめとQ&A
(予習90分+復習90分が必要です。同時に発展的な課題へも取り組んでください。)
【授業関連科目】
工業簿記1、2との関連が深いので、すでに履修していることが望ましい。そのほか会計関係科目との関連性が高いので、出来るだけ履修することが望ましい。
【成績評価方法・注意】
成績評価:試験+レポート 授業中の小テスト(ケース、クイズなど)、レポートと最終テストによる。なおノートによる受講態度、予習、復習により加点する場合もあります。ま た必要に応じて、DVDなどの教材を用いて理解を深めることも考えています。講義への積極的コミットメントと予習・復習が大切です。
【教科書】
著者:加登豊・李建著 書名:『ケースブック コストマネジメント(第2版)』 出版社:新世社、2011年。
【参考書】
適宜指示する
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