【授業の目的】
本学の教育理念である「専門学術の振興」を中心に、経理的(原価計算・管理)センスを身につけた社会やビジネスで活躍できる人の育成を目標としま す。同時に他学科・他学部の学生には、「幅広い学習機会を提供」することになります。本講義では、身近な話題をも取り入れながら、原価計算(管理)の基本 を全体的に理解することを授業の目的としています。
【到達目標】
「たかがコスト、されどコスト」といわれ、また現在は毎日「原価(コスト)」を巡る新聞記事に溢れています。本講義では、そのような原価(コスト)に関する日常の経済事象を読み解く方法と共に、現代原価計算の基礎的な知識の体系的な理解(理論と技法)を目標とします。 1.原価計算の基礎的な考え方と実務を理解でき、その応用(見方)が可能になります。 2. 原価計算の具体的な方法(実際原価計算、部門別原価計算、ABC/ABM、総合原価計算、工程別原価計算等、標準原価計算、直接原価計算、短期利益計画、差額原価分析、設備投資の経済性計算)の考え方と技法を理解できるようになります。
【授業計画】
授業形態:講義+演習 講義方法:受動型+PBL 「たかがコスト、されどコスト」といわれる原価計算の基礎的な理解を目標にしています。具体的な内容は以下の通りであります。なお必要に応じて、DVDや新聞記事による現実の「原価(コスト)」の実態に触れる機会を意識してもつことが大切です。
第1回:原価および原価計算とは−イントロダクション 第2回:原価計算の目的 第3回:原価の諸概念 第4回:原価の要素 第5回:原価計算の形態 第6回:実際原価計算(1):材料費と労務費の計算 第7回:実際原価計算(2):経費と製造間接費の計算 第8回:部門原価計算 第9回:総合原価計算 第10回:その他の総合原価計算(1):等級別原価計算と組別原価計算 第11回:その他の総合原価計算(2):副産物の処理と連讃品原価計算 第12回:活動基準原価計算(ABC/ABM) 第13回:直接原価計算 第14回:差額原価分析 第15回:まとめとQ&A
(予習90分+復習90分が必要です。発展的な課題にもチャレンジしてください。)
【授業関連科目】
工業簿記1、2との関連が特に深いので、すでに履修していることが望ましい。そのほか会計関係科目(簿記論1、会計学1)との関連性が高いので、すでに履修していることが望ましい。
【成績評価方法・注意】
成績評価:試験+レポート 授業中の小テスト(クイズ)、レポートと最終テストによります。なお受講態度やノートのチェックにより予習、復習による勉学に加点します。(練習 問題など、学生の理解度を勘案して、授業の進行計画を一部調整することもあります。)なおDVDなどの教材も必要に応じて利用します。講義への積極的参加 と予習・復習が特に重要です。
【教科書】
著者:奥村輝夫他著 書名:『原価計算』 出版社:新世社、2011年
【参考書】
適宜指示する
|