【授業の目的】
本演習では、憲法・民法・刑法などをはじめとした実定法が、どのように実行・実現・運用されているのかをメンバー全員で理解を深めることを目標とする。
【到達目標】
・ 報告担当回にあたっては、与えられた課題・テーマについて、テキストだけでなく参考文献も調べた上で、ゼミ参加者にわかりやすいレジュメにまとめ、物怖じせず堂々と人前で発表できるようになること。 ・ 報告分担にあたっていない回でも、きちんと報告者の報告に耳を傾け、理解したうえで、自分なりの意見を表明できるようになること。 また、報告者の報告を鵜呑みにするだけでなく、批判的に傾聴したうえで自分なりの考えを表明できるようになれば尚良い。 ・ 本講で学んだ内容について理解を深め、これまでおよびこれから学ぶ実定法を学習する際に、本ゼミでの経験に思いを馳せてほしい。
【授業計画】
第1回 イントロダクション 第2回 紛争は市民の身近にある 第3回〜第10回 日本の司法を考える 民事の裁判、裁判所以外での紛争解決、日本人の法行動と法意識、刑事の裁判、行政の裁判、司法へのアクセス。 第11回〜第14回 司法権の現状はどうなっているのか 司法権の位置づけと仕組み、日本の司法制度の歴史・沿革、裁判官のおかれた現状など。 第15回 小括
第16回〜第22回 司法権を担う人々にはどのような人がいるか 弁護士・裁判官・検察官の実態、ロースクール問題、司法書士・行政書士ほか隣接法律専門職について。 第23回〜第26回 司法権は専門家だけが担っているのではない 裁判員制度、検察審査会など。 第27回〜第28回 これからの司法のために 第29回 あるべき司法実現の課題は何か 第30回 まとめ
<予習・復習について> 報告担当者は、担当範囲のテキストの内容をまとめるだけでなく、可能な範囲での参考文献なども参照して、レジュメを作成し、授業で報告すること。 報告担当者以外も、予習として、最低限テキストには目を通してきて、疑問点や意見を考えてくること。 復習としては、授業の後に、各自、報告担当者が作成したレジュメと教科書をもう一度よみなおし、理解を深めておくこと。
その他、課外で裁判所見学、昼食会なども要望があれば実施したい。
【授業関連科目】
強いて言えば、法社会学
【成績評価方法・注意】
出席および報告回での報告の出来具合を中心に評価する。また、自分があたった報告の回・分担だけでなく、他人の報告回での授業の貢献度(活発な質疑応答・意見表明)も成績評価に大いに盛り込む。 なお、もちろん出席を重視するが、単に座っているだけでは出席と認めない。 また正当な理由なく一定回以上欠席した場合には単位を与えない。
【教科書】
著者:木佐茂男=宮澤節生=佐藤鉄男=川嶋四郎=水谷規男=上石圭一 書名:テキストブック現代司法(第6版) 出版社:日本評論社・2015年
【参考書】
適宜指示する
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