【授業の目的】
本演習の目標は、世の中で生起している様々な社会現象の本質を見極め、その歴史的社会的背景を理解することにある。表層的な事象に惑わされない理知的思考力を育成することを主眼とする。
【到達目標】
前期は社会学的視点から、社会現象の背後要因を明らかにし、それらの影響力と相互の関係性を把握する。後期は、現在の世界で大きな懸案となっており、国際ニュースでも頻繁に取り上げられる事象の歴史的起源について考察する。こうした知的作業訓練を通じて、物事を鳥瞰し、些事に拘泥しない大局的見方を獲得できるようにする。
【授業計画】
1.オリエンテーション 2.発表分担とプレゼン方法について 3.社会学でわかる「私」という存在−(1)自分探しと「私」の成り立ち 4.社会学でわかる「私」という存在−(2)成熟の新しい形 5.社会学でわかる「人間関係」−(1)現代社会の人間関係 6.社会学でわかる「人間関係」−(2)これからの人間関係 7.社会学でわかる「家族」−(1)変化する子ども像・恋愛結婚観 8.社会学でわかる「家族」−(2)少子高齢化・家族の個人化の未来 9.社会学でわかる「会社と仕事」−(1)正社員でいることが難しい社会 10.社会学でわかる「会社と仕事」−(2)新しい働き方 11.社会学でわかる「文化・流行」−(1)「文化・流行」を社会学的に見る 12.社会学でわかる「文化・流行」−(2)なぜ人は自殺するのか? 13.まとめと討論(1) 14.まとめと討論(2) 15.まとめと討論(3) 16.中国の海洋進出(1) 17.中国の海洋進出(2) 18.中国の海洋進出(3)−まとめと討議 19.中東の民族紛争(1) 20.中東の民族紛争(2) 21.中東の民族紛争(3)−まとめと討議 22.フランス革命の遺産(1) 23.フランス革命の遺産(2) 24.フランス革命の遺産(3)−まとめと討議 25.地球温暖化の始まりは産業革命(1) 26.地球温暖化の始まりは産業革命(2) 27.地球温暖化の始まりは産業革命(3)−まとめと討議 28.社会学と歴史の学び方(1) 29.社会学と歴史の学び方(2) 30.社会学と歴史の学び方(3)−まとめ 各授業について、予習1時間、復習1時間
【授業関連科目】
教育社会学
【成績評価方法・注意】
出席状況、発表内容、討議参加状況などによって評価する。
【教科書】
著者:浅野智彦他 書名:考える力が身につく社会学入門 出版社:中経出版
著者:池上彰・増田ユリヤ 書名:世界史で読み解く現代ニュース 出版社:ポプラ社
【参考書】
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