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教養演習 4単位 1年以上 経済   経営  
         
白井 諭 通年1コマ クラス:  

【授業の目的】

 本科目は、司法制度に対して関心を持ち、その仕組みを理解することを目標とする。また、演習での様々な取り組みを通じて、大学や社会で生活していくうえで必要となるコミュニケーション能力(読む・書く・話す)を身につけることをめざす。

【到達目標】

(1)司法制度に対して関心や問題意識を深め、それに従い自主的に勉学を進めることができる。[幅広い学習機会の提供/社会的人材の育成]
(2)大学や社会で必要となるコミュニケーション能力(読む・書く・話す)を身につけている。[幅広い学習機会の提供]
(3)わが国の司法制度の仕組みやその問題点を他者に説明することができる。[専門学術の振興]
(4)わが国の司法制度や社会で発生している刑事事件について、意見を理性的に表明することができる。[社会的人材の育成]


【授業計画】

≪授業内容≫
 わたしたちは「法律」というルールに従って生活しています。「法律」はあらゆる人々が社会で幸せに暮らせるようにすることを究極的な目的とし、実際に人々の間で争いごとが起こったときには「裁判」というシステムも用意されています。「裁判」の仕組みを理解しておくことは、大学で「法律」を学ぶうえでも社会で生活していくうえでも有益といえるでしょう。
 本演習では、「裁判」の仕組みについてみんなで学んでいきます。まず前期に、「法律」や「裁判」の基礎知識を身につけるために、「裁判」の仕組みについて解説している著書を読んでいきます。また後期では、「裁判」が自分たちにとって身近なものであることを実感してもらえるよう、実際に起こっている事件や出来事について、関心のあるものを各自報告してもらって検討したり、仮想の刑事事件について模擬裁判を行いたいと思います。

 ≪授業計画≫
 <前期>
第1回 アイスブレーキング 
第2回 要約の手法を学ぶ 
第3回 ノートのとり方を学ぶ
第4回 情報検索の仕方を学ぶ
第5回〜第14回 文献の購読
第15回 前期のふりかえり

※ 文献の購読について、特定の者を指定して報告させることはいたしません。教員が用意したワークシートの項目に従って全員が授業中に読み進めたうえで、内容に関する議論を展開します。指定のテキストは全員必ず持参してください。
※ また、授業中に、大学で学んでいくうえで必要となるスキルにかんするレクチャー・実習や法学の基礎にかんする問題演習を行うことがあります。

 <後期>
第16回 報告分担の決定
第17回〜第23回 法律にかかわる事件・出来事の検討 
第24回 模擬裁判の準備(事件の概要・配役の決定)
第25回 模擬裁判 ―取調べ―
第26回 模擬裁判 ―弁論の準備―
第27回 模擬裁判 ―尋問の準備―
第28回 模擬裁判 ―本番(審理)―
第29回 模擬裁判 ―本番(判決)―
第30回 後期のふりかえり

※ 模擬裁判について、シナリオのたたき台は教員が用意しますが、学生の側がアドリブを盛り込む余地は存分にあります。むしろ、学生たちが積極的に関与していくことによって、楽しいものにしていきたいと考えています。

※ その他、希望に応じて、懇親会や施設見学(学内又は学外)などを計画します。

 ≪授業外の学習≫(予習2時間、復習2時間)
(1)報告に基づいた検討を内容とする場合
 報告者には、所定のテーマについて内容をレジュメにまとめてもらいます。報告者以外の者も、報告で扱うテーマについて疑問点や自分の意見を授業中に述べられるようにしておくことが求められます。
 また事後的に、報告した内容をレポートにまとめて提出してもらいます。

(2)模擬裁判
 かなりタイトなスケジュールとなることが予想されます。授業時間外でもゼミ生同士で集まって準備をする必要が生じてくるかもしれません。また、それぞれの役を一貫して演じるために手続の内容を毎回振り返っておく必要があります。


【授業関連科目】

法律学入門、憲法、刑法、刑事訴訟法、判例講読


【成績評価方法・注意】

 平常点(60%)とレポート(40%)で評価します。

 平常点は報告内容・出席状況・参加態度などが基準となります。また、レポートは所定のテーマについて内容や自分の意見を説得的に論じられているか否かで評価します。


【教科書】

著者:後藤昭 書名:わたしたちと裁判 (岩波ジュニア新書) 出版社:岩波書店
著者: 書名:六法(小型のもので可) 出版社:


【参考書】

適宜指示する




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