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研究演習3年 4単位   経済   経営  
3年以上        
天野 雅敏 通年1コマ クラス:  

【授業の目的】

本演習では、国内では卸売業、海外では貿易業という取引機能を中心にして、日本市場と世界市場を結合し、重要な役割をはたしてきた総合商社について学ぶことによって、地域社会の発展を支えるグローバルな視野を持つ人材の養成に貢献することを授業目標とします。また、本学の教育目標である「専門学術の振興」への貢献を目指します。

【到達目標】

履修生は、本演習を履修することによって、総合商社の形成過程や総合商社の業態について学び、総合商社とは何かについて深い理解が得られるようになるし、総合商社の現状について的確な理解が得られるようになるようにしたいと思います。また、発表を通じてコミュニケーション能力の陶冶にも努めることにしたいと考えます。


【授業計画】

研究演習の最初の2回は、教員の方から履修生に対して講義形式のオリエンテーションを行う。その後、テキストを輪読しながら(各章、担当者を決めて報告してもらう)、日本の総合商社について学びます。そして、それらを、基礎にして、後期の演習では、戦前から戦後の日本の総合商社について学習を深めて行きます。
1〜2回 オリエンテーション
3〜4回 新時代の総合商社―グローバリゼーションとローカリゼーション、仲介者より事業の主体者へ、技術革新と総合商社の新戦略について学びます。
5〜7回 総合商社とは―商社機能と役割、総合商社の経営、総合商社の歴史などについて学びます。
8〜10回 総合商社ビジネスの現状―繊維部門、機械部門、金属部門、化学品部門、エネルギー部門、食糧・食品部門などの現状について学びます。
11〜14回 ビジネス重点分野―海外オペレーション、情報通信・マルチメディア、インフラ、輸入関連ビジネス、小売り・川下流通戦略、金融関連ビジネス、環境ビジネス、資源開発などについて学びます。
15回   21世紀への課題と戦略―ビジネス戦略、総合商社の企業内改革に関する課題について学びます。

16回   後期オリエンテーション
17〜18回 昭和以前の商社の成長―財閥と商社、関西系商社、第一次大戦と商社の躍進について学びます。
19〜20回 昭和初期の商社―昭和恐慌と財閥系商社、主力分野での商権形成、産業貿易構造の変化と商社について学びます。
21〜22回 戦時体制下の商社―中国大陸での商社、戦争体制と受命事業などについて学びます。
23〜24回 戦後体制の発足―財閥解体と戦後初期の商社活動、商社再編への動きについて学びます。
25〜26回 総合商社へのあゆみ―輸出の先兵、「商社斜陽論」とその克服などについて学びます。
27〜28回 国際化時代の総合商社の発展と試練―資源開発輸入の本格化、川下産業への進出、商社批判などについて学びます。
29〜30回 内外の環境変化と総合商社の経営戦略―石油ビジネスの拡大、高度化する商社機能、商社の再編成などについて学びます。

予習(1時間程度) テキストの該当箇所を読んで、疑問点を整理しておくこと。
復習(2時間程度) 教材・ノートを整理し、理解の徹底をはかること。


【授業関連科目】

商業史、商業経営論、マーケティング論


【成績評価方法・注意】

研究演習への参加の熱意、研究発表・レポート作成など総合的に評価します。


【教科書】

プリントを配布する
著者:伊藤忠商事(株)調査部 書名:『ゼミナール 日本の総合商社(第二版)』 出版社:東洋経済新報社
著者:島田克美 書名:『商社―産業の昭和社会史2』 出版社:日本経済評論社


【参考書】

適宜指示する




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