【授業の目的】
本演習は「後継者・起業家育成ゼミ」だが、在学中、卒業直後に独立起業することだけが目的ではない。就職後、ビジネスの経験を積み、社内で新規事業を起こす「社内起業家」の育成も大きな目標にしている。本学の教育理念の一つである「社会的人材の育成」を目標に幅広い学習機会を提供。「ビジネス・リベラルアーツ」(ビジネス教養)や学術知識を学修するとともに、4年生で事業計画に資する卒業論文を書き上げる。
【到達目標】
以下の目標に到達したい。 1.家業を後継する、独立起業する、就職するだけでなく、将来、そこで新事業を起こすために必要な、「ビジネス・リベラルアーツ」(ビジネス教養)、理論を修得する。 2.大学でしか学べないアカデミックな「企業家学」を学ぶ。 3.主要な「ビジネスシステム」を学ぶ。 4.新規事業を成功に導く要諦を知る。 5.後継者、企(起)業家として必要な心構えを知る。 6.「後継」、「起業」がきれいごと、ファッションではない厳しい生業であることを知る。 7.「日本経済新聞」をはじとする経済紙・ビジネス誌を読み、ビジネス情報に敏感になる。 8.自ら調べ、考え、表現し、行動する積極的、創造的な人になる。 9.「日経TEST」や「経営学検定」などのビジネス・経営学関連の資格を取得する。 10.日々のスケジュール管理を行い、中期、長期の計画を立てる。 11.事業計画に資する卒業論文を完成する。
【授業計画】
1.オリエンテーション―「企業家学」で経営者の本質を学ぼう― 2回以降の発表担当を決める。今回までに「日本経済新聞」(電子版も可)を購読し、毎日読むこと(必須)。その他、「日経ビジネス」「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「プレジデント」「エコノミスト」などのビジネス誌にも常に注意を払え。2回以降は下記のテキストを基本としながらも、上記媒体を読んでいることを前提に「最先端のビジネス」について議論する。 2.「企業家学」への招待―発表、議論、講義―(1) この回だけでなく、以降も毎回、授業の最初は、「日本経済新聞」の重要記事を一つピックアップして解説してもらう。 『企業家学のすすめ』を輪読、発表してもらい、その結果について議論する。 発表の際は、レジュメを用意せよ。授業までに、次回予定の企業のケースを、発表担当である、ない、に関わらず読んで(予習して)おくこと。講義後は、復習として授業中の内容をノートに記述し整理せよ。 3. 「企業家学」への招待(2) 4. 「企業家学」への招待(3) 5. 「企業家学」への招待(4) 6.「企業家学」への招待(5) 7.「企業家学」への招待(6) 8.「企業家学」への招待(7) 9.「企業家学」への招待(8) 10.「企業家学」への招待(9) 11.「企業家学」への招待(10) 12.「企業家学」への招待(11) 13.「企業家学」への招待(12) 14.「企業家学」への招待(13) 15.前期のまとめ ―― 『企業家学のすすめ』の輪読、議論、講義で得た知見も加えて、「企業家学と実践の関係」というテーマでレポートを書け。後期16回の授業時に提出せよ。詳細は授業中に説明する。
各回 予習=毎日1〜2時間(「日本経済新聞」、『企業家学のすすめ』を読む、発表準備)。 復習=毎週1時間(研究ノートの整理)。
夏季休暇中 復習=毎日30分〜1時間(『企業家学のすすめ』再読。レポート執筆)。 予習=毎日30分(後期テキスト『ビジネスモデルの教科書』、参考書『新規事業・成功の<教科書>』を通読)。
16.オリエンテーション―なぜ、ビジネスシステムが重要なのか― 17回からテキストの『ビジネスモデルの教科書』を輪読、発表してもらい、その結果について議論する。今回、発表の担当を決める。さらに次回予定の企業のケースを、発表担当である、ない、に関わらず読んで(予習して)おくこと。講義後は、復習として授業中の内容をノートに記述し整理せよ。 17.知っておきたいビジネスシステム―発表、議論、講義―(1) 18.知っておきたいビジネスシステム(2) 19.知っておきたいビジネスシステム(3) 20.知っておきたいビジネスシステム(4) 21.知っておきたいビジネスシステム(5) 22.知っておきたいビジネスシステム(6) 23.知っておきたいビジネスシステム(7) 24.知っておきたいビジネスシステム(8) 25.知っておきたいビジネスシステム(9) 27.知っておきたいビジネスシステム(10) 28.知っておきたいビジネスシステム(11) 29.知っておきたいビジネスシステム(12) 30.後期のまとめ―ビジネスシステムと新事業創造の関連― 「成功する新事業」というテーマでレポートを書け。締切、詳細は授業中に説明する。
各回 予習=毎日1〜2時間(「日本経済新聞」、『ビジネスシステムの教科書』を読む、発表準備)。 復習=毎週1時間(研究ノートの整理)。
冬季休暇中 復習=毎日30分〜1時間(『ビジネスシステムの教科書』再読、レポート執筆)。
【授業関連科目】
経営学1、経営学2、会計関連科目。
【成績評価方法・注意】
発表結果(内容とプレゼンテーション力)と授業貢献度(議論への参画度)を重んじる(50%)。無言、「分かりません」、「調べていません」は論外。前期と後期にレポートを課し、修得度、文章力、思考能力を評価する(50%)。本学の方針により、これらの結果が悪ければ全出席でも合格できない。不真面目な学生は退場を命ず。 (注)生活費を節約してでも「日本経済新聞」を購読せよ。「お金がない」は言い訳にならない。
【教科書】
著者: 書名:日本経済新聞 出版社:日本経済新聞社
著者:宮本又郎・加護野忠男/企業家研究フォーラム 編 書名:企業家学のすすめ 出版社:有斐閣
著者:今枝昌宏 書名:ビジネスモデルの教科書 出版社:東洋経済新報社
【参考書】
適宜指示する
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