【授業の目的】
経営学部の選択必修科目として本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを目指します。他学部の学生にとっては、「幅広い学習機会の提供」にもなることを目指します。
【到達目標】
本講義では、欧米諸国と日本の商業の歴史的展開過程について概説する。そうした講義を通じて、受講生が受講後につぎのようなことができるようになることを到達目標とする。 1.18世紀から19世紀のヨーロッパにおける商業の展開と19世紀のアメリカ商業の展開及び19世紀後半以降の流通革新の意義を理解し、それらについて説明できるようになる。 2.受講生は、日本における百貨店を中心とする大規模小売業の成立と展開について理解し得るとともに、戦後の革新的小売企業の成長とその意義を会得し、説明ができるようになる。
【授業計画】
授業形態:講義 授業方法:受動型 1.この商業史の講義の概要について紹介する。配布プリントを参照。 2.イギリスの工業化と国内商業の展開について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編13 3.フランス・ドイツを対象にして、19世紀のヨーロッパの商業の展開について説明する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編14 4.19世紀のアメリカ商業について概説する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編15 5.19世紀後半のアメリカの都市化の進展と百貨店、チェーン・ストアなどの大規模小売商の成長について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編17 6.重化学工業化と両大戦間期のアメリカ商業の展開について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編19 7.第2次大戦後のアメリカにおける流通革命の一層の進展について検討する。参考書:石坂・壽永・諸田・山下、第3編20 8.日本における商業の歴史的歩みについて概説するために、まず江戸時代の商業について検討する。配布プリントを参照。 9.つぎに、明治以降の流通機構について検討し、伝統的な商業組織の特徴について説明する。配布プリントを参照。 10.戦前の大規模小売業の成立と展開についてみるために、まず百貨店の誕生について検討する。参考書:石原・矢作(2004)第2部第5章 11.戦前期の日本におけるチェーンストアの形成について概説する。参考書:石原・矢作(2004)第2部第6章 12.戦後の百貨店の動向について検討する。参考書:石原・矢作(2004)第2部第5章 13.戦後の革新的小売企業の成長と課題について概説する。参考書:石原・矢作(2004)第2部第6章 14.日本における小売市場の成熟と業界再編について検討する。参考書:石原・矢作(2004)第2部終章 15.以上の講義のまとめをするとともに、受講生の質疑に応ずる。
予習に2時間、復習に2時間、授業前には配布資料・参考書に目を通し、授業後にはノートの整理をすること。
【授業関連科目】
流通システム論、マーケティング論
【成績評価方法・注意】
成績評価方法:試験のみ 上掲の授業の到達目標にどの程度達したかを確認するために、期末に筆記試験をし評価する。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
著者:石坂昭雄・壽永欣三郎・諸田實・山下幸夫共著 書名:商業史 出版社:有斐閣
著者:石原武政・矢作敏行 書名:日本の流通100年 出版社:有斐閣
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