【授業の目的】
経営学部商学科に関する専門科目として、証券化商品と証券市場に対する基本的な理解をもとに、現代社会における市場の役割と限界、特にリスクとリターンについての基礎知識を修得すること。また、将来、不動産や住宅を取得する際にも関連する金融商品や証券化商品の具体例としてJ-RIET(不動産投資信託)等の証券化に関する知識を修得する。
【到達目標】
受講生が、次の内容について専門的基礎知識を持つことにより、経済・金融情勢の動きについて理解を深め、それぞれの項目について説明できること。 1.資金調達主体、資金運用主体のニーズとその仲介(マッチング)の場としての証券市場の機能を理解すること。 2.証券化の歴史とその必然性について理解すること。 3.証券化の基本的仕組みと機能および問題点を理解すること。 4.将来、不動産や住宅を取得する際にも役立つ実践的な知識を身につけること。 5.毎回の講義において、J-REITの個別銘柄の研究(HPを通じた情報開示の巧拙を見る)を行う。
【授業計画】
授業形態:講義、授業方法:受動型 証券化商品論の15コマは以下の通りである。各講義の最後では、J-REITの個別銘柄の研究を行う。
1.オリエンテーション・・・金融・証券市場の過去と現状 2.証券市場における「証券化商品」の位置づけ 3.「証券化商品」の歴史 4.証券化商品の株式や債券との差異、長所/短所 5.「証券化商品」の仕組み 6.「証券化商品」の機能と役割 7. 初めての「J-REIT」について〜不動産証券化協会〜 8.J-REIT銘柄49銘柄からの選択〜投資尺度の検討〜 9.投資におけるリスクとリターン 10. 米国のREIT市場について 11.「金融工学」の発展〜不動産金融工学〜 12. J-REITと情報開示(IR優良企業〜福岡リアルティ&三菱商事UBSリアルティ等の研究〜) 13. J-REIT時価総額10兆円への歩み〜初のヘルスケアリートの登場〜 14. J-REITの日本銀行買入れについて〜日銀レビューに触れて〜 15. まとめ & 今後の証券化の意義と今後
なお、予習・復習に要する時間は、各々の受講生によって異なるが、講義前に聴きたいこと、講義後に分からなかったことを整理することが重要である。
【授業関連科目】
金融論、証券市場論、
【成績評価方法・注意】
中間レポート(提示した課題に対して1000字程度)30点、期末試験50点、通常の出席20点で総合的に評価する。なお、毎回の講義にあたり、講義への参加の積極性を高く考慮する。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
適宜指示する
|