【授業の目的】
本演習は,会計分野の専門科目として,本学の教育目標の1つである「専門学術の振興」に貢献することを目標とする。
【到達目標】
本演習は,下記の点を学ぶことで,会計学に関する専門的な知識を得ることを目標としている。
1.会計に関する専門書や学術論文の読み方を学ぶ。 2.ある企業の経営分析ができ,その結果から企業の強みや弱みを把握できる。 3.3年次末までに卒業論文のテーマを考え,それをもとに4年次から卒業論文を作成する。
【授業計画】
<本演習のねらい> ここ十数年前までは,新聞や一般雑誌で会計に関する記事や特集をくむことは稀であった。しかし,会計に関する大きな変革や国際会計基準とのアドプションなどを要因に,その状況は激変した。会計に関する基礎的な知識は,今や一般化しつつある。(会計はビジネスの三種の神器の1つである。)ただ,会計は決められたルールに基づいて行われているため,そのルールを知っていることが大前提となる。本演習は,そのルールを学ぶことを目的としている。 <講義内容> 本演習は上記の目的を達成するために,3年次は,グループでテキストなどをもとにレジメを作成し,報告してもらう。報告グループ以外は,報告内容をもとにディスカッションしてもらう。以下は,3年次の大まかな講義内容である。
1. 前期オリエンテーション 2. テキストを読む・まとめるとは? 3. 簿記・会計に関する基本的知識 4. テキストの概要 5. 会計をめぐる2つのドラマ 〜 教科書:第1章 〜 6. 会計の役割と規則 〜 教科書:第2章 〜 7. 財務諸表における表示 〜 教科書:第3章 〜 8. 会社の立場で会計情報が変わるのか? 9. ディスカッション1 10. 財務諸表を読む 〜 教科書:第4章 〜 11. 会計の計算原理 〜 教科書:第5章 〜 12. 棚卸資産 〜 教科書:第6章 〜 13. 経営分析から見えること 14. ディスカッション2 15. 前期まとめ 16. 後期オリエンテーション 17. 有形固定資産 〜 教科書:第7章 〜 18. 無形固定資産と繰延資産 〜 教科書:第8章 〜 19. 金融資産 〜 教科書:第9章 〜 20. 負債 〜 教科書:第10章 〜 21. 純資産 〜 教科書:第11章 〜 22. 収益・費用・税金 〜 教科書:第12章 〜 23. 会計基準の変更に伴う影響 24. ディスカッション3 25. 連結貸借対照表と連結損益計算書 〜 教科書:第13章 〜 26. その他の財務諸表・開示 〜 教科書:第14章 〜 27. 決算―真実な報告と会計戦略 〜 教科書:第15章 〜 28. 会計の大前提 29. 現代会計の特徴とは 30. 研究演習3年まとめ
4年次は各自が卒業論文のテーマを設定し,卒業論文の執筆に全力を注いでもらう。
<研究演習を受講する上での注意点> 1“なぜそうなのか?”という視点をもつこと 4年次に執筆する卒業論文は,自らの問題意識に基づき自己の見解や主張を論理的に検証することが要求される。問題意識は,卒業論文を書くために最も重要な要素であり,それがなければ論文といえない。この問題意識を持つために“なぜそうなのか?”という疑問を必ず持ってゼミに望んでもらいたい。
2 ゼミの主役は君たち自身! “ゼミは知的好奇心をくすぐるおもしろいものでなければならない!”おもしろいゼミにするために,私はもちろんのこと,諸君らが日常的・多角的な取り組みでゼミを刺激的なものにしてもらいたい。皆様の若さあふれる視点や感性を期待している。ゼミの主役はあくまでも君たち自身だ!
3 諸連絡 シラバスを読んで質問等がある場合は,内田までメール等で連絡されたい。その場合,件名に必ず『ゼミについて 氏名×××』を記入の上,h-uchida@po.osu.ac.jp にメールを。
<予習・復習について> ・予習の時間;1回〜30回:2時間程度 (詳細) 1回〜4回:会計に関連する書籍を読んでおくこと。 5回〜29回:テキスト等を読み内容をまとめ疑問に思った点を調べておくこと。 15回・30回:テキストの内容で理解が不足している点を把握すること。
・復習の時間:第1回〜30回:1時間程度 (詳細) 1回〜30回:関連書籍を読んでおくこと。
【授業関連科目】
簿記論・会計学・財務諸表論・税務会計論など会計関連項目
【成績評価方法・注意】
出席・報告・質疑などを総合的に評価する。
【教科書】
著者:永野則雄 書名:ケースで学ぶ財務会計 出版社:白桃書房
【参考書】
適宜指示する
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