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考古学II 2単位 1年以上 経済   経営 1年以上
1年以上        
柳瀬 昭彦 後期1コマ クラス: 「考古学I」を履修済であることが望ましい

【授業の目的】

人間の歴史について考古学的立場から身近な遺跡を取り上げ、過去の人たちの営みを通じて現代の我々自身の生活文化がどうあるべきかを考え、また、自身の未来への目標や生き方を探らせる。学芸員課程の選択必修科目ならびに全学共通の教養科目として、学芸員課程の履修学生にとっては本学の教育目標「専門学術の振興」に貢献し、他の学生にとっては「幅広い学習機会の提供」ともなる。

【到達目標】

1.考古学、歴史に関心をもち、歴史文化の重要性を理解し、説明できる。
2.考古学的手法による吉備地域の発掘調査成果を各時代ごとに理解し、説明できる。
3.とくに、弥生時代を中心とした「吉備地方の社会と文化」について深く理解し、説明できる。
4.全体を通して、考古資料(遺跡・遺物=埋蔵文化財)の保存・活用の意義と方法、博物館活動のなかでの考古学部門の役割等について述べることができる。


【授業計画】

授業形態:講義  授業方法:受動型

1.遺跡は語る ―遺跡・遺物の概念、関連諸科学、地域考古学のガイダンス―
  各時代の身近な遺跡の概要や現状を通して、遺跡の重要性やなぜ歴史を学ぶのかを認識し、考古学の役割・目的を知る。
   参考:小林達雄編『考古学ハンドブックス』新書館 2007.1 ほか
2.吉備の考古学(1) ―旧石器(先土器)時代  瀬戸内の夜明け―
   参考:平井勝「先土器時代」『えとのす』24 吉備の考古学 新日本教育出版 1984 ほか
3.吉備の考古学(2) ―縄文時代 自然環境と貝塚遺跡―
   参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
4.吉備の考古学(3) ―弥生時代(1)稲作の開始と展開―
   参考書:第二部第2章 吉備の米と塩と鉄 ほか
5.吉備の考古学(4) ―弥生時代(2)集落のかたち―
   参考書:第二部第1章 集落をかたちづくる要素 ほか
6.吉備の考古学(5) ―弥生時代(3)墳墓と特殊器台・特殊壺―
   参考:福本明『吉備の弥生大首長墓 楯築弥生墳丘墓』新泉社 2007.2 ほか
7.吉備の考古学(6) ―弥生時代(4)塩づくりと鉄器づくり―
   参考書:第二部第2章 吉備の米と塩と鉄 ほか
8.吉備の考古学(7) ―古墳時代(1)古墳の種類と副葬品―
   参考:『岡山県史』第18巻 考古資料 岡山県 1986.7 の古墳時代 ほか
9.吉備の考古学(8) ―古墳時代(2)生産遺跡(塩・鉄・やきもの)の展開―
   参考:岡山県立博物館編『土と火のオブジェ』第2章 平成21年度特別展図録 ほか
10.吉備の考古学(9) ―古  代(1)寺院・官衙(役所)・古道―
   参考:葛原克人「鬼ノ城・小廻りと古代寺院」『図説岡山県の歴史』河出書房新社1990.11
11.吉備の考古学(10) ―古  代(2)古代山城―
   参考:同上 ほか
12.吉備の考古学(11) ―中  世   窯業生産と流通・交易―
   参考:伊藤晃「中世窯業生産」『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
13.吉備の考古学(12) ―中・近世   山城と平城―
   参考:人見彰彦「城と城下町の建設」」『図説岡山県の歴史』河出書房新社1990.11 ほか
14.吉備の考古学(13) ―近  世   たたら製鉄―
   参考:光永真一『たたら製鉄』吉備考古ライブラリィ・10 吉備人出版 2003.11 ほか
15.まとめと評価  ―吉備の考古学総括・到達目標の評価―

予習時間:1時間 復習時間:1時間
予習の目標値(内容):講義テーマの概要を参考書等で事前に調べておく。
復習の目標値(内容):配付資料・ノートで講義内容を照合し、再確認する。


【授業関連科目】

考古学I 


【成績評価方法・注意】

試験とレポート両方

上記の到達目標にどの程度達したかを、課題レポート等と期末試験(基本的に記述式問題、一部選択肢・穴埋め等)の成績結果を4:6の比率で配分し、総合評価する。
授業ではプリントを配布し、必要に応じて遺物などの実物資料等を使用する。


【教科書】

教科書を使用しない



【参考書】

著者:柳瀬昭彦 書名:『吉備の弥生集落』 出版社:吉備人出版



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