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研究演習3年 4単位   経済   経営 3年以上
         
井上 信一 通年1コマ クラス:  

【授業の目的】

本研究演習は、会計分野の専門科目として、本学の教育目標のうち、主に「専門学術の振興」に貢献することです。本年度の研究演習は、毎回2名が下記シラバスのテーマ(管理会計)について、各人教科書を中心に関連文献、情報をまとめレジュメを作成し、報告をするという輪読の形式をとります。それをもとに、報告者以外のゼミ生は、レジュメの内容をよく検討し、質疑応答ができるように予習し、復習・整理が重要です。

【到達目標】

本演習の到達目標は、以下のことを学び、それぞれについて理解し、説明できる能力(口頭と文章の両方で)を養成することを主眼とします。
1.専門書や学術論文の読み方や作成方法について学ぶこと。
2.管理会計の基礎的な知識体系を学ぶこと。
3.管理会計の伝統的知識と最近の戦略管理会計の基礎を理解すること。
4.個別的な管理会計の諸理論と技法、生成の背景についてマスターすること。
5.4年次での卒業論文作成に備えて、論文のテーマを採取し、それに関連した資料収集、構想などがスケッチできるようになること。(なおこれまのゼミで、論文の書き方、プレゼンテーションの仕方をすでにマスターしていると思いますが、まだの人は、その準備を新学期までにしておいてください。非常に大切です。)同時に、ゼミ生の間の交流のためのゼミ活動も折に触れ設けたいと思います。


【授業計画】

(研究演習は2年間掛けて、卒業論文を書くのがゴールです。研究演習時間は常に自分の卒業論文を書くための、テーマ探求、資料発見・集集、レポート作成の時間であると、広く考えてください。)
1.管理会計への誘い - 演習の方法、講義の進め方と卒業論文
2.管理会計とは
3.財務諸表分析とは何か
4.企業評価と財務分析(収益性分析)
5.企業評価と財務分析(安全性分析)
6.企業評価と財務分析(生産性分析、成長性分析等)
7. 短期利益計画
8.損益分岐点分析と直接原価計算
9.予算管理
10. 資金管理
11. キャッシュフロー管理
12. 事業部制と業績管理
13. グループ経営
14. 差額原価・収益分析
15. 前期のまとめ(レポートの作成)
16. 設備投資計画
17. 戦略的事業計画
18. EVAと事業評価
19. バランスト・スコアカード
20. 原価維持 - 標準外科計算
21. 原価改善
22. 原価企画
23. ABC/ABM
24. 国際管理会計
25. ミニ・プロフィットセンターの管理会計(アメーバ経営を含む)
26. アウトソーシングとサービス業の管理会計
27. LCCと品質原価計算
28. ITと管理会計
29. 環境管理会計
30.1年間のまとめ(卒業論文テーマ:構想、アウトラインと参考文献のリスト提出)
(最初に予習,講義への取り組み、復習について説明します。予習時間90分+復習時間90分:まとめ、練習問題を毎週必ずしてください。発展的課題にもエネルギッシュにチャレンジを期待します。)


【授業関連科目】

会計学基礎、簿記論、会計学、財務諸表論、工業簿記、原価計算論、管理会計論、経営分析論、国際会計論など会計コースの科目との関係が深いです。(自分の興味と知識の体系性を配慮して履修することが大切です。)


【成績評価方法・注意】

ゼミナールへのコミット(報告、討論)、レポート(前期、後期)を含め、ゼミナールへの取組の程度(熱意と結果)により評価します。なおゼミナールは、管理会計の内容に興味があり、地道にコツコツと努力ができることと好奇心の旺盛さ(チャレンジ)が期待されます。また2年継続のコースワークなので、2年間ゼミ生、指導教員と共に協働し、最終的に卒業論文を書きあげる熱意、忍耐力及び協調の精神が必須です。


【教科書】

著者:門田安弘編著 書名:『セミナー 管理会計』 出版社:税務経理協会、2016年


【参考書】

適宜指示する
著者:門田安弘編著 書名:『管理会計レクチャー(上級編)』 出版社:税務経理協会、2008年



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