【授業の目的】
刑法の基本的な考え方をふまえた上で、いろいろな考え方(解釈)をとりうることができること、そのおもしろさを体感することを目標とする。
【到達目標】
刑法の基本原則および体系を理解し、イメージを掴む。 構成要件・違法性にかかわる問題点につき、基本的なことを理解する。 重要判例を知り、その内容を理解する。
【授業計画】
授業形態:講義 授業方法:受動型 ○授業の概要 法益保護という刑法の目的、国民の行動の自由を保障するために重要な罪刑法定主義、刑法の謙抑性といっ た基本概念を学び、刑法解釈において、構成要件該当性・違法性・責任という3つの段階に分けて体系的に検討していく手法を理解する。 特に重要判例をベースにしながら、不作為犯・因果関係、故意、錯誤、過失犯、違法性について学ぶ。
1,判例の意義 テキスト18〜20頁 2,罪刑法定主義 テキスト2〜12頁 3,刑法の体系 4,構成要件 テキスト14~17頁 5,不作為犯 テキスト18〜25頁 6、因果関係(1) テキスト26~47頁 7,因果関係(2) テキスト26~47頁 8,故意(1) テキスト48〜53頁 9,故意(2) テキスト48〜53頁 10、錯誤(1) テキスト54~65頁 11、錯誤(2) テキスト54〜65頁 12、過失(1) テキスト66〜103頁 13、過失(2) テキスト66〜103頁 14,違法性(1) テキスト104〜131頁 15,違法性(2) テキスト104〜131頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること(30分〜1時間)。 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること(1時間)。
【授業関連科目】
憲法、刑事訴訟法、医療と法
【成績評価方法・注意】
期末試験とレポートにて評価する。期末試験は2問(語句説明と事例問題)出題し、配点は5:5である。 期末試験においては教科書の持ち込みは許可しない(ノートの持ち込みは可)。
【教科書】
著者:井田良・城下裕二 書名:刑法総論判例インデックス 出版社:商事法務
【参考書】
適宜指示する
著者:西田紀之・山口厚・佐伯仁志 編 書名:別冊ジュリスト 出版社:有斐閣
著者:島伸一 編 書名:たのしい刑法 出版社:弘文堂
著者:井田良 丸山雅夫 書名:ケーススタディ刑法 出版社:日本
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