【授業の目的】
刑法総論・各論に関する問題について、毎回1人の報告者が指定テキストの中から題材を選び、レジュメを作成の上報告し、それについて全員で討論を行う。参加者各人の興味に応じた題材を全員で掘り下げることにより、より偏りのない理解に到達することを目指す。
【到達目標】
パソコンを使用してレジュメを作成することができる。 問題について論点を把握し、それに対する自分の見解を論理的に示すことができる。 他人の意見を批判的に検討することができる。
【授業計画】
参加する学生の興味・関心をあらかじめ聴取した上、テキストを複数選択し、その中から毎回のテーマを設定する。 裁判所傍聴や刑務所見学等も、学生の希望に応じて企画する。
例として、以下のような各テーマにつき検討するスケジュールを提示する。 〔前期〕 (1) ガイダンス (2) 刑法総論 ── 因果関係論 (3) ── 不作為犯論 (4) ── 正当防衛 (5) ── 被害者の同意 (6) ── 錯誤論 (7) ── 過失犯論 (8) ── 責任能力 (9) ── 不能犯 (10) ── 中止犯 (11) ── 共犯論 (1)共犯の処罰根拠 (12) (2)共謀共同正犯 (13) (3)そのほかの諸問題 (14) 刑務所見学のために ── 刑罰論 (15) ── 犯罪者の処遇について
〔後期〕 (1) 刑務所見学 (2) 刑法各論 ── 生命の保護 (3) ── 身体に対する罪 (4) ── 財産罪総説 (5) ── 窃盗罪 (6) ── 詐欺罪 (7) ── 強盗罪 (8) ── 横領罪・背任罪 (9) ── 公共危険罪 (10) ── 文書偽造罪 (11) ── 賄賂の罪 (12) そのほか ── 安楽死・尊厳死問題 (13) ── 脳死・臓器移植問題 (14) ── 薬害 (15) ── 医療過誤と刑事規制
※予習・復習について 当然のことながら報告担当者は事前にテキストを熟読し、不明点については図書館などで調べ、自分なりの見解を準備しレジュメを作成する。そのほかの者はテキストを読み、疑問点などを整理しておく。 ゼミ修了後、報告担当者は議論の内容をまとめておく。(期末にレポートとして提出してもらう。) 〔予習復習にかける時間(目安):2時間(勿論報告担当者の場合は、2時間ではすまないはずである。)〕
【授業関連科目】
刑法、刑事訴訟法、憲法
【成績評価方法・注意】
受講態度(積極的に議論に参加しているか否か・プレゼンテーションの準備をきちんと行っているか)と年2回のレポートにより評価する。正当な理由のない欠席・遅刻は認めない。 3回連続して無断欠席した者、および無断欠席した報告担当者には単位を与えない。
【教科書】
著者: 書名:適宜指示する 出版社:
【参考書】
参考書を使用しない
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