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民俗学I 2単位 1年以上 経済   経営 1年以上
1年以上        
吉原 睦 前期1コマ クラス:  

【授業の目的】

 学芸員課程に係る教養科目(選択科目)として、本学の教育目標である「社会的人材の育成」に貢献することを授業目標にする。博物館学芸員資格の取得を受講目的としない学生の場合は、幅広く深い教養及び総合的な判断力を養う教養科目として、本学の教育目標である「幅広い学習機会の提供」に貢献することを目指す。

【到達目標】

 「身近で平凡な日常生活の中に潜む、真の『日本人の歴史・伝統文化』と出会う」をテーマとし、受講を終えた段階で次の事柄ができるようになることを到達目標とする。
1.自己の周辺に存在する伝統的な風俗慣習(民俗)に気づき、注視することができる。
2.多種多様な民俗に対して、見聞を広め、関心を深めることができる。
3.様々な民俗に込められた人々の願いや希望を認識し、かつ、思いやることができる。
4.平凡でありふれた「民俗」というものが持つ、伝統文化としての重要性を説明することができる。


【授業計画】

授業形態:講義  授業方法:受動型
 1.民俗学事始め〜民俗学の研究視点、講義全体の概要などについて説明する
 2.年中行事(1)〜倉敷美観地区の事例等から、正月行事の概要やその意義を知る
    参考書:吉原(2011)pp.81-93。
 3.年中行事(2)〜倉敷美観地区の事例等から、春・夏の年中行事の概要やその意義を知る
    参考書:吉原(2011)pp.94-116。
 4.年中行事(3)〜倉敷美観地区の事例等から、盆以降の年中行事の概要やその意義を知る
    参考書:吉原(2011)pp.116-125。
 5.通過儀礼(1)〜誕生前後から大人になるまでの通過儀礼について、概要や意義を知る
    参考書:福田ほか(2012)pp.190-199。
 6.通過儀礼(2)〜人生の後半から死の前後までの通過儀礼について、概要や意義を知る
    参考書:福田ほか(2012)pp.200-203。
 7.通過儀礼(3)〜葬送儀礼・年忌供養と祖霊化の概要や意義、死後の世界観を知る
    参考書:福田ほか(2012)pp.202-207。
 8.日常・非日常の概念〜ハレ・ケ・ケガレの概念を知る
    参考書:新谷(2011)pp.10-12。
 9.俗信(1):禁忌〜禁忌に関する理解を深め、その構造を理解する
    参考書:福田ほか(2009)pp.31-39。
10.俗信(2):予兆・卜占・呪術〜占い・おまじないの様相や特徴に注目する
    参考書:福田ほか(2009)pp.31-39。
11.俗信(3):シャーマニズム〜呪的宗教者による神霊との交信の様相を知る
    参考書:福田ほか(2009)pp.39-41,239-241。
12.俗信(4):憑きもの〜動物霊・犬神・狐憑きなどの概要と、社会への影響力に注目する
    参考書:福田ほか(2009)pp.241-242。
13.昔話と伝説(1)〜岡山の代表的な昔話として知られる桃太郎譚に注目する
    参考書:おかやま桃太郎研究会ed.(2005)pp.71-91(立石憲利),159-166(古川克行)。
14.昔話と伝説(2)〜桃太郎譚の歴史的変容と性格の多様性を知る(前編)
    参考書:滑川(1981)pp.11-37。
15.昔話と伝説(3)・総括〜桃太郎譚の歴史的変容と性格の多様性を知る(後編)・前期総括
    参考書:おかやま桃太郎研究会ed.(2005)pp.119-135(加原奈穂子)。

予習(0.5時間程度)参考書の該当箇所を読み、前回講義との関連性(つながり)を把握すること。
復習(2.5時間程度)講義内容と自己の日常生活とを比較し、課題に基づいて情報収集をすること。


【授業関連科目】

民俗学II


【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験とレポート両方
 (1)確認テスト(兼出席票。毎回授業開始時に15分程度実施)、(2)レポート、(3)期末試験(記述式)、の3項目を対象に、4:3:3の比率で評価する。ただし、各項目のそれぞれにおいて100分の60以上の達成度を必須とする(期末試験とレポートが両方ともに満点であっても、確認テストの総評点が前期を通じて6割未満であれば、単位を与えない)。


【教科書】

プリントを配布する



【参考書】

適宜指示する




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