【授業の目的】
全学共通の教養科目として、本学の教育目標である「幅広い学習機会の提供」に貢献すること。
【到達目標】
受講生が受講終了までに次のようになること。 日本の原始から中世までの歴史学習を通して、思い込みを刷新し、新しい歴史像を学ぶことにより、歴史的想像力、歴史的思考力を身につけることができるようになる。そのことにより、これか らの国際社会において必要不可欠な資質である多様な視点で考える力をもつことができるようになる。 1:歴史事象を当時の価値観で考える力,すなわち歴史的想像力を身につけることができる。 2:過去から、現在、未来を考えていくことができる力、すなわち歴史的思考力を身につけることができる。 3:歴史評価は、時代や社会、文化により異なっていることが理解できる。 4:学習内容を文章で簡潔にまとめる力を身につけることができるようになる。
【授業計画】
授業形態:講義 授業方法:その他(多様な視点と文章力育成)
1.ガイダンス ・・・受講ルール、学習の仕方、評価、レポート、歴史学習の仕方、受講者の決定 2.日本人のルーツ ・・・DNA/ミトコンドリア/気象学から人類史を再検証する 3.聖徳太子の謎1 ・・・聖徳太子はなぜ教科書から消えつつあるのかを考える 4.聖徳太子の謎2 ・・・だれが歴史をつくるのかを考える 5.摂関政治と古代文化 ・・・日本の政治・文化のルーツを検証する 6.人身売買社会1 ・・・古代から中世前期における人身売買の社会的背景を考える 7.人身売買社会2 ・・・中世後期における人身売買のグローバル化を考える 8.中世社会の特質 ・・・中世と現代における「イエ・悪党」概念の違いを考える 9.北条政子と鎌倉武士 ・・・中世武士と江戸武士との根本的差とは何かを考える 10.倭寇と東アジア1 ・・・教科書における倭寇記述の変化を検証する 11.倭寇と東アジア2 ・・・東アジアにおける倭寇の実態と見方の国別差を考える 12.中世の女性たち1 ・・・中世女性の思い込みイメージを刷新する 13.中世の女性たち2 ・・・史料からみる中世女性像を考える 14.壬辰倭乱 ・・・日韓歴史評価の違いと歴史学習の課題を考える 15.日本史Iのポイントを整理し、自己の歴史認識を再考する 16. テスト
予習:講義テーマについて、各自の知識・理解をまとめておく。1〜2時間 復習:講義内容を文章で簡潔にまとめておく。 講義内容と各自の知識・理解との違いを文章でまとめておく。2〜3時間
【授業関連科目】
日本史II
【成績評価方法・注意】
試験とレポート両方 1:試験では、講義内容の要点を文章で記述する。また、各自の今までの歴史認識と講義で紹介した新しい歴史像との違い、各自の見方や意見を文章で記述する。・・・70点 2:毎回、講義のまとめのレポートを提出する。 ・・・30点 3:任意の歴史事象に関する特別レポートの提出 ・・・内容により加点する。 注意:欠席4日で不認定、遅刻は入室禁止。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
適宜指示する
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