【授業の目的】
社会における自由のあり方・もろもろの感想文の書き方を入り口にして教養の基礎を鍛える。
【到達目標】
感想を記述することを通して、自分で考える姿勢を、身につけることができる。 受講生は、小論文執筆の作法を学び、自分の意見を発表する基礎能力を養うことができる。 特に事象の分析や発見レポート執筆の初歩に親しむことができる。 日本語にかんする読解・作文・発表等の能力を涵養する。
【授業計画】
自分で考える力を養うために,次のような三つのことを柱とした演習を行う。 社会問題を分析する技術を身につける。教科書のトピックについてディスカッションを行う。 事実を知る。自分の関心があるトピックについて、図書館で資料を集め,年度内一回発表する。そのさい問題と関連する資料をまとめる作業に慣れる。年度末に発表した内容についてのレポート(A4ワープロ1500字以上)を書いてくる。 疑問をもつ。例えば自己の身体に関する決定権は、自分にまったくゆだねられているのか、といった類の、基本的なことがらを問えるようにする。 1 オリエンテーション 2 リクリエーション 3 図書館の使い方を学ぶ 4 文章を書く作法(配布資料2-5頁:論理学と作文) 5 文章を書く作法(同上5-6頁:ハインツのジレンマ)・頭を柔らかくする 6 文章を書く作法(同上6-9頁:コミック「彼らの犯罪」を読んで手紙を書く) 7 文章を書く作法(同上9-13頁:よだかの星をめぐる対話を作る) 8 図書館の使い方を学ぶ 資料の検索と要約の方法を学ぶ 9 何を問題として取り上げるか インターネットの使い方を学ぶ 10 茶話会 コミュケーション力を高める一環として実施する 11 公安条例事件から発表のヒントを得る(配付資料1-4頁) 個別指導を並行して行う 12 公安条例事件から発表のヒントを得る(配付資料4-9頁) 13 公安条例事件から発表のヒントを得る・復習と小テスト 14 発表レジュメを練る 15 国語小テスト(丸谷才一「袖のボタン」)・答えを皆で考える 16 前期でやったことを思い出す・発表下書き提出 17 教科書に沿って自由の問題を考える(教科書14-19頁) 個別指導を並行して行う 18 教科書に沿って自由の問題を考える(教科書19-21頁) 19 教科書に沿って自由の問題を考える(教科書21-32頁) 20 発表 21 発表 22 発表 23 発表の反省点をまとめる 24 資料の足らない部分を補充する インターネットの使い方を学ぶ 25 教科書に沿って自由の問題を考える(教科書33-41頁) 個別指導を並行して行う 26 教科書に沿って自由の問題を考える(教科書42-47頁) 27 教科書に沿って自由の問題を考える(教科書47-53頁) 28 レポートの原案を書いて来る 29 レポートを修正する・個別添削 30 レポート提出・一年間の総括をする なお教科書・インターネットによって、(場合によっては新聞を交え)身近なものとして演習に取り組めるように配慮する。なおキャリアセンター行事・講演会が入るかもしれません。 予習二時間:主に発表・レポートの準備をされたい。 復習二時間:やったことの意味の確認。資料の整理。宿題をこなすこと。
【授業関連科目】
・倫理学I ・倫理学II
【成績評価方法・注意】
授業中の論述及び最低限1回の発表・年度末のレポートによって評価する。その他、授業態度も評価の対象とする。発表・レポートにおいて自分なりに意見がまとめられているかを、単位認定の基準とする。レポートの書き直しを指導することがある。体調不良を理由にいたずらに欠席することを厳に禁じる(連絡の無い無断欠席三回で、単位認定せず)。
【教科書】
著者:森村進 書名:自由はどこまで可能か 出版社:講談社現代新書
【参考書】
参考書を使用しない
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