【授業の目的】
法学部法学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門科目の振興」に貢献することを主な授業目標としている。 政治学IIと政治学Iは別科目であるが、相互に関連している。政治学IIでは、主に政治過程、政党と政党制、政治意識、集権と分権などの問題を扱い、学生諸君が自分なりの政治的視野と分析枠組みを修得できるようになることを最終目標に重要な概念や理論を講義する。
【到達目標】
到達目標は以下の通りである。 1 自由民主主義体制における政治過程の特徴について説明できること。とくに、国民代表過程(選 挙過程)と利益代表過程について今日的特徴と問題点を理解・分析できる。 2 政党と政党制について、その機能と問題点について説明できる。 3 政治文化やイデオロギーという視点から政治を理解できる。 4 主権国家の変容を地方分権や国際的相互依存・統合の関係のなかで理解できる。
【授業計画】
授業形態:講義 授業方法:受動型
1 ガイダンス―「自由主義」・「民主主義」・「権力」 2 制度と政治過程(1)―自由民主主義(体制)とは何か 3 制度と政治過程(2)―自由民主主義体制下の政治過程 4 制度と政治過程(3)―選挙の過程と選挙制度 5 制度と政治過程(4)―投票行動 6 制度と政治過程(5)―利益集団 7 制度と政治過程(6)―マスメディア 8 政党と政党制(1)―政党とは何か 9 政党と政党制(2)―政党制の類型 10 政党と政党制(3)―戦後日本の政党政治の変遷 11 政党と政党制(4)―政党制の衰退 12 政治意識と政治文化―政治意識・政治文化・イデオロギー 13 集権と分権―「主権国家の黄昏」と分権化の波 14 国際政治の変容と地球的問題群 15 まとめ―「新しい民主主義」
毎回の授業に際して、予習2時間、復習2時間を要する。予習は主に教科書やプリントの下調べ及び課題の取組みに、復習は講義と教科書の整理や確認の作業及び課題の取組みにあてること。
【授業関連科目】
政治学I
【成績評価方法・注意】
成績評価方法:試験とレポート 基本的には2回の試験によって評価する。ただし、出席票を兼ねたコメント・質問・課題ペーパーの提出を求め、最終評価に加点する。
【教科書】
著者:加茂利男,大西仁,石田徹,伊藤恭彦 書名:『現代政治学』(第4版) 出版社:有斐閣
【参考書】
適宜指示する
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